相談事例

ショッピング

相談内容(2025年7月・青少年女子)

インターネット通販で初回のみ安く、その後料金が高くなってしまう定期購入のサプリを購入した。期限までに連絡をすれば解約できると説明が書いてあったので、電話をしているがつながらず困っている。

アドバイス

サプリの販売サイトに書かれている連絡先を確認し、再度、電話やメールで解約について問い合わせることを勧める。電話がつながらない場合も、発信履歴を記録し、メールでの連絡はスクリーンショットや送信履歴を保存しておくと良い。また、未成年であることから、民法で定められている「未成年者契約の取り消し」が適用される可能性もあるため、できれば保護者と一緒に消費生活センターに相談することを勧める。

ポイント

ネット広告には落とし穴も多く、特に「初回だけ安い」という言葉につられて購入するとトラブルになることがある。定期購入の仕組みや解約方法を必ず確認してほしい。スマートフォンの小さい画面で契約内容が読みづらい場合は、文字を拡大して丁寧に読むことが大切である。また、青少年は契約や支払いを一人で行わず、保護者に手伝ってもらいながら安全に利用してほしい。

相談内容(2025年1月・青少年女子)

SNSの広告から商品を購入した。1回だけなら小遣いで買えると思ったのだが、2回目の商品が届き高額の請求書が入っていた。説明をよく読むと4回までは定期購入が必要と書かれており、ショップサイトの問い合わせページには返品・返金は受け付けないと書かれていた。

アドバイス

定期購入の表示が小さくて読めなかったり、利用者を誤認させるような表示があった場合は、取り消しができる可能性もある。ショップと連絡が取れない、あるいは返品を断られた場合は最寄りの消費生活センターにも相談してほしい。ショップへの問い合わせ履歴は消さずに残しておくことを勧める。また、保護者の同意のない未成年者の買い物は「未成年者契約の取り消し」が適用される可能性もあり、この場合も消費生活センターに相談することを勧める。

ポイント

SNS広告は商品の魅力や安さばかりが強調されていて、購入条件、返品や解約の説明は小さくわかりにくかったり、画面を下までスクロールしないと気づきにくいこともあるため、未成年者のあいだでも定期購入トラブルは増えてきている。広告だけを見てすぐに購入するのではなく、一度画面を離れ、必ず公式サイトの説明をよく読んでほしい。購入が1回限りなのか定期購入なのか、金額、返品や解約の規定などを保護者と一緒に確認することと、実際の注文では、申し込み画面までのスクリーンショットを撮っておくことも大事である。SNS広告については、購入トラブル以外にも偽のショッピングサイトに誘導する悪質な手口もあるため注意してほしい。

相談内容(2024年7月・青少年男子)

ショッピングサイトで安い値段の商品を見つけ注文したが、後日メールで価格が間違って安く表示されていたという連絡が届いた。本来の高い値段で購入するか、購入をキャンセルするか選ぶように指定されているのだが、サイト側のミスなので安い値段のまま購入したい。

アドバイス

原則としてショッピングサイトの利用規約に沿った対応になるため、商品の価格が間違っていた場合のルールを確認すると良いだろう。利用規約は、利用する側も同意のうえで買い物をすることが前提のため、希望通りの結果にならない場合もあることは理解しなければならない。ショッピングサイトに問い合わせをするときには、未成年者は必ず保護者に手伝ってもらってほしい。

ポイント

ネットショッピングは実際の店舗での買い物とは違い、メールでの連絡が中心になり、問い合わせをしたり、意思を伝えることが簡単ではない。また、注文をしてから受け取るまでに販売者、決済会社、配送業者など複数の会社が関わっているときには、どこに問い合わせたら良いのか混乱しやすく、未成年者だけで利用するには難しい場面がたくさんある。安全に利用できるように保護者と一緒にルールやマナーを学び、利用規約、返品や返金のルール、問題が起きた場合の対処などを理解しておくことが大切である。

相談内容(2024年1月・保護者・青少年男子)

息子が勝手にショッピングサイトのアカウントを作り、アダルトグッズを購入していたことがわかった。アダルトグッズなどは購入時に年齢確認の画面が出ると思うのだが、未成年なのになぜか購入できたようだ。

アドバイス

本来ならば未成年者が購入できる商品ではなかったかもしれないが、インターネット上では年齢制限を徹底するのが難しく、未成年者でも「18歳以上」を選択すれば先に進めてしまうこともある。しかしショッピングサイトに年齢を偽ってアカウントを作って利用したとしたら規約違反にあたり、アカウント停止などの対象になり得るので、今後のためにも息子さんとよく話し合ってほしい。この件についてショッピングサイトへ問い合わせ、息子さんのアカウントへの対応や、商品の返品についても相談してみることを勧める。

ポイント

青少年の健全な育成を妨げるような玩具類を未成年者に販売することは、法律や条例に基づいて規制されている。ショッピングサイトの年齢確認などにより、未成年者が安易に購入できない対応はとられているが、インターネッ上では100%防ぐことも難しいのが現状かもしれない。保護者にできる対策は、フィルタリングを利用して年齢に適さないサービスの利用を制限することである。また、未成年者が年齢を偽ってサービスを利用していたとしたら規約違反となるため、自分自身のためにもルールを守って正しい年齢で買い物をすることが大事であることを家庭で話し合えると良い。

相談内容(2023年9月・青少年女子)

アプリの広告を見て、化粧品のサンプル無料プレゼントに申し込んだところ、化粧品のサンプルと一緒に請求書も届き、定期購入を注文したことになっていた。その時に初めて、定期購入の契約をすることが条件だと知った。そのような条件があったとは思わずに申し込みをしたのだが、返品はできるのか。

アドバイス

返品ができるかどうかは販売会社の規定によると思われる。このためまずは請求書に書かれている販売会社の連絡先へ問い合わせをすることを勧める。販売会社と連絡が取れない、あるいは返品を断られた場合は最寄りの消費生活センターにも相談してほしい。その際に申し込み画面のスクリーンショットがあれば役立つので持参すると良いだろう。また、保護者の同意のない未成年者の買い物は「未成年者契約の取り消し」が適用される可能性もあり、この場合も消費生活センターに相談することを勧める。

ポイント

無料サンプルのはずがよく確認すると定期購入が条件になっており、初回だけが無料だったトラブルは多い。電子消費者契約法では、事業者は契約内容などをわかりやすく利用者に表示するように定められているが、実際の広告では「無料」や「お試し」など魅力的な言葉ばかりが目立っているものもある。購入条件や解約・返品の条件が小さな文字だったり、画面を下までスクロールしないと気付かないような場所に書かれていることもあるので、特にスマートフォンの小さな画面上では見落としがないように注意深く確認することが大切である。

※ここに掲載してある相談事例は一つの参考例として掲載したものです。
同じようなトラブルであっても、個々の状況が異なるため、解決内容もそれに従い違ってきます。