相談事例
著作権関連
相談内容(2024年9月・青少年女子)
SNSに投稿されていたものをスクリーンショットに撮り、別のサイトに無断転載してしまった。
アドバイス
他人が投稿したものを、投稿者の許可を得ずに無断で転載してしまうと著作権侵害につながる可能性がある。転載したサイトにまだ掲載されているようであれば、削除するのが安全策である。自分では削除ができないサイトの場合は、運営会社に問い合わせをする方法がある。投稿した日時、URLなどを運営会社へ正確に伝える必要があるため、難しいときには保護者の人にも手伝ってもらうと良い。
ポイント
スクリーンショットは便利な機能だが、コピーや転載が簡単にできてしまい、日常的に使っている自分のSNSなどで無意識のうちに著作権侵害をしてしまうこともあり得るため気を付けてほしい。SNSによっては他人の投稿を無断で転載することが規約違反となり、アカウントを凍結されてしまうこともあるため、トラブルを避けるためには必ず投稿者の許可を得ることが大事である。また、著作権法の改正により、違法にアップロードされたものと知りながらスクリーンショットで画面保存をする行為も違法と見なされる場合があることも覚えておく必要がある。
相談内容(2024年3月・青少年女子)
だいぶ前に、AIによる無料イラスト生成サイトをインターネット上で見つけ、イラストを作った。それを別のサイトに投稿したら好評だったが、載せて良いのか心配になった。サイト名は覚えていない。
アドバイス
イラストの生成に利用したサイトの規約を読み、ルールを守って取り扱うことが大事である。インターネットへの投稿が許可されているのか、投稿するにあたって決まりごとがあるのかなどを確認してほしい。サイト名が分からず利用規約を確認できない場合や、著作権について心配がある場合は、一時的に削除することが安全策だろう。
ポイント
生成AIと呼ばれる技術により、イラスト、動画、文章などを簡単に創作できるようになったが、インターネットに載せる際には大事なポイントが2つ考えられる。1つ目は、生成AIを提供しているサイトの利用規約を守ることである。 どのような利用が許可されているのかしっかり確認してほしい。2つ目は、生成された作品が、すでにある著作物の権利を侵害していないかという点である。AIによって生成された作品も、他の作品と酷似している場合に著作権上問題となる可能性もあるため注意が必要である。
相談内容(2023年10月・青少年性別不明)
利用しているアプリで、推しの画像やイラストレーターが公開している画像をプロフィールアイコンに使っている。それが無断使用になると気が付いて不安になった。
アドバイス
作品の取り扱いについては著作者がルールを説明していると思われるので必ず読んでほしい。利用ルールで禁止されていたときには、すみやかに画像を変更する必要があるだろう。利用ルールには禁止事項ばかりではなく、許可されている利用方法も定められており、決められた範囲の利用であれば問題はないと考えて良い。
ポイント
インターネット上のサービスでプロフィール画像を選ぶときに気を付けたいことの1つが著作権である。インターネット上で誰でも閲覧できる画像であっても、無断で使うことは著作権侵害となる可能性がある。アニメやゲームのキャラクターなどは、プロフィール画像に使うことで公式アカウントと誤解を招くおそれもあり、禁止されているケースも多い。画像によっては条件付きで使用が許可されていることもあるため、トラブルを防ぐためにも、使用許可の説明があるかどうかをよく確認してほしい。
相談内容(2023年4月・青少年女子)
タブレットを利用してインターネットに掲載されていた漫画を読んだことがある。海賊版サイトが違法だと知り、その漫画のことを思い出した。もしも海賊版だったとしたら読んだだけでも違法なのか。
アドバイス
作った人の許可なく著作物をインターネットにアップロードすることは著作権侵害にあたり、法律で禁止されている。違法にアップロードされたものだと知りながらダウンロードすることも現在は違法である。閲覧する行為は現時点では著作権侵害とはならないが、作った人の権利を軽視することにつながると考えて、今後は閲覧することも避けたほうが良い。
ポイント
インターネット上のアニメや漫画が使用許諾を得て掲載されたものかどうかを判断するのは難しい。このためトラブルを避けるためにも、作品の公式サイトや正規の電子書籍サイトを利用するのが安心・安全である。作者の許可を得ずにアニメや漫画を公開している「海賊版サイト」のほか、SNSや動画投稿サイトなどにも違法にアップロードされたコンテンツがあふれている。疑わしいと思ったらサイトの規約に沿った方法で報告することも1つの対処法である。
相談内容(2022年11月・青少年女子)
学校の課題で提出するレポートの内容をインターネットで調べて提出した。インターネット上の文章をそのままコピーするのではなく、少し脚色することは著作権侵害にあたるのか。
アドバイス
他人が作成したものを勝手に利用することは、著作権法に反する可能性がある。著作権は作成した人が持っているので、利用しても良いかを聞けると良い。また、著作者によっては改変を禁止している人もいるため、その場合は文章を変更せずに扱う必要がある。心配であれば、出典元や引用元を記載し、参考にしたページ内に書かれている転載・引用の注意事項等も確認すると良いだろう。
ポイント
インターネットから簡単にコピー&ペースト(略して「コピペ」と言われる)ができる記事や資料も著作物であり、作った人が著作権を持っている。このため作った人の許可なく無断で使うことは避けなければならない。なお著作権法では、一定の条件のもとで、他人の著作物を引用して利用することが認められている。ルールをよく理解して守って取り扱うことが大事である。
※ここに掲載してある相談事例は一つの参考例として掲載したものです。
同じようなトラブルであっても、個々の状況が異なるため、解決内容もそれに従い違ってきます。