相談事例

迷惑メール

相談内容(2024年8月・保護者・青少年男子)

息子がインターネットの広告をタップして、SNSの知らないアカウントを友達登録してしまったようで、当選しましたというメッセージが届いた。お金を受け取るための連絡先や口座情報などを聞かれ、口座は持っていないので焦って適当に入力してしまった。その後は無視していたが、当選金を受け取るためのお金の支払いを催促するメッセージがたくさん届いている。

アドバイス

当選について心当たりがないならば、金銭を支払わせようとする手口の可能性があるため、安易に支払ってはいけない。脅しのようなメッセージには反応せず、ブロックや友達登録を削除するなどして相手と関わらないようにしてほしい。連絡先を入力していることから、メッセージアプリ以外の手段で支払い催促があることも考えられるので注意してほしい。

ポイント

「当選通知」と呼ばれる迷惑メールの一種であり、電子メール、ショートメッセージ、SNSに届く心当たりのない通知は偽物の可能性がある。お金が当選したと思っていたら、有料サイトに誘導されたり、この事例のように当選金を受け取るために手数料を要求されるなどトラブルにつながることもあるため注意してほしい。特にお金を支払ってしまうと取り戻すのは難しいため、一人で判断せず大人に相談することが大事である。

相談内容(2024年2月・青少年女子)

何も頼んでいないのに、配達業者から日時を変更という通知がスマートフォンのSMSに届いた。 メッセージにはURLも記載されている。

アドバイス

身に覚えがないメールやメッセージは、迷惑メールと呼ばれる。迷惑メールの内容は、金銭を要求するもの、恋人や友達勧誘、出会い系サイトへの誘導など色々ある。メールの中に書かれているURLにアクセスしたり、メールに返事をしてしまうと、さらにトラブルに繋がる恐れや、迷惑メールをもっと増やす原因になる。身に覚えのないメールは無視をし、削除するよう心がけてほしい。迷惑メール対策もすると良い。

ポイント

配送業者や金融機関、ショッピングサイトなどになりすました迷惑メールはフィッシングメールとも呼ばれ、企業の公式サイトにも注意喚起が出されている。メール内のURLをタップしてしまうと、そのリンク先には本物そっくりの偽サイトがあり、アプリのダウンロード、パスワードの入力などへと誘導される可能性がある。届いたメールが本物かどうか判断がつかない場合は、保護者や家族にも相談し、企業の公式の問い合わせ先に連絡するなどの対応をとってほしい。

相談内容(2023年6月・青少年女子)

スマートフォンに最近知らない人からのメッセージが多く届く。「あなたの事を特定しました」など不安になる内容のものもあり、URLリンクが付いている。サイトにアクセスするのは危ないと聞いていたのでメッセージは開封せず、リンクも押していない。

アドバイス

スマートフォンやSNSアプリに届く知らない人からのメッセージは、迷惑メール、スパムメールと呼ばれ、その内容はお金を要求するもの、恋人や友達を募集するもの、出会い系サイトへ誘導するものなど色々な種類がある。返事をしたり書かれているURLにアクセスしてしまうと、さらにトラブルになる恐れや迷惑メールを増やす原因となるため、無視して削除するように心がけてほしい。

ポイント

迷惑メールの手口は巧妙になっており、返信させるために不安をあおったり、自分だけに届いたと錯覚させるものもあるのでだまされないように注意してほしい。迷惑なメールやメッセージは誰にでも届く可能性があり、一度届くと完全に止めることは難しいため、受け取る側で無視して削除するのと同時に、受信拒否、ブロック、迷惑メールフィルターを利用するなど自衛することが基本的な対処法である。

相談内容(2023年1月・青少年女子)

インターネットで副業募集のサイトに登録しようとして空メールを送ってから迷惑メールが届くようになった。届くたびに受信拒否をしているが別のメールアドレスで届く。退会希望のメールも出してみたが止まらないので怖い。メールアドレスを変えたいが、必要なサイトにも登録しているアドレスなので手続きをしないといけないので困っている。

アドバイス

迷惑メールが届くようになると完全に止めるのは難しいが、受信拒否、迷惑メールの報告、迷惑メール防止設定などを組み合わせて対処してほしい。迷惑メール専用のフォルダへ自動的に振り分けて一括で削除するやり方も有効である。どうしても受け取りたくないようであれば、メールアドレスを変えることも検討すると良い。今後はメールアドレスの登録は慎重に行ってほしい。メールアドレスを複数持ち、大事な登録先に使うアドレスとそれ以外のアドレスを使い分けるのも1つの方法である。

ポイント

インターネット上にはメールアドレスを収集する目的のサイトも多く存在し、副業募集やアンケート、懸賞サイトなどに登録したメールアドレスが迷惑メールの宛先に使われたり、そこから流れて別のサイトからも迷惑メールが届くこともある。このようにメールアドレスを自分から書き込む行為も迷惑メールの原因になると考えてほしい。悪質なメールの場合は、退会申請や配信停止をしようとしてメール本文に書いてあるURLにアクセスすることも迷惑メールをさらに増やす原因となるため、安易に返信することも避けたほうが良い。

相談内容(2022年3月・青少年男子)

メッセージアプリに友達から「この内容をコピーして○○人に送ると良いことが起こる。このリレーを止めると悪いことがたくさん起こる」というメッセージが送られてきた。これはチェーンメールなのか。また、他の人に転送して良いのか。

アドバイス

他の人へ転送するように促していることからチェーンメールだと考えられる。出所がよくわからないメッセージは無視し、たとえ友達から送られてきたとしても転送はせず、自分のところで止めることが正しい対処である。自分でチェーンメールを止めるのが怖い場合には、チェーンメールを転送できる宛先が、迷惑メール相談センターのホームページ内、「撃退! チェーンメール」のページに用意されているので利用すると良い。

ポイント

チェーンメールは以前は電子メールが使われていたが、今は電子メールに代わりSNSの投稿やダイレクトメッセージを通じて拡散されているものが増えている。メッセージを回すと良いことが起こる、回さないと悪いことが起こるといった内容を読むと不安になるかもしれないが、本当か嘘かわからない情報を他人に回してしまうことは迷惑行為だと理解してほしい。SNS上で多く見かける「拡散希望」のような投稿も、デマを広めてしまう行為につながるので安易な拡散は避けるべきである。

※ここに掲載してある相談事例は一つの参考例として掲載したものです。
同じようなトラブルであっても、個々の状況が異なるため、解決内容もそれに従い違ってきます。