相談事例
性的トラブル
相談内容(2026年5月・青少年女子)
チャットサイトでつながった相手から性的な画像を送りつけられたり、わいせつな話をされて不快な思いをした。インターネット上で知り合った相手が、本当に安全な人か、事前に見極める方法はあるのだろうか。
アドバイス
インターネット上でのやり取りでは、年齢も性別も偽ることが可能であり、事前に安全な人を見極めることは難しいことを理解してほしい。そのため、少しでも不安や違和感を覚えた場合は、無理にやり取りを続けず、ブロックするなど安全を優先することが大切である。また、相手に自分の個人情報を伝えていると、相手との関係を絶ちにくくなってしまうため、相手に求められても個人情報を伝えないことも大切である。また、サービスには利用規約が定められている場合が多く、相手の行為が利用規約上で問題のある行為ならば、運営会社に通報することもできる。不快な思いをした場合には、信頼できる家族や友人、各相談窓口に相談するなど、一人で抱え込まないでほしい。もし、個人情報を伝えてしまい、相手方から脅されたり、金銭を要求される等トラブルに発展している状況であれば、保護者を通じて弁護士や警察への相談を検討してほしい。
ポイント
インターネット上で知り合った相手が安全な人なのかを事前に見極めることは難しい。このため、相手に対して少しでも不安や違和感を覚えた場合は、すぐに関係を絶てる状態を保つことが、安全のためには大切な行動となる。そのためには、自分個人が特定されるような情報を相手に教えたり、相手が調べれば閲覧することのできるSNS等に安易に投稿しないことが重要だ。さらに、性的な目的で、青少年に近づき、親切で優しい態度等を装って信頼関係を築き、やり取りをエスカレートさせていく「グルーミング」と呼ばれる行為もある。これは、インターネット上でも行われ、重大な被害につながるおそれがあるため、十分な注意をしてほしい。
相談内容(2026年2月・青少年男子)
インターネット上の匿名掲示板に児童ポルノの写真をアップロードしてしまった。
アドバイス
18歳未満の青少年の性的な姿態を写した画像は、児童ポルノにあたり、所持、保管、提供、陳列、製造の行為が法律で禁止されている。インターネット上の匿名掲示板に児童ポルノを投稿してしまったとすると、公然陳列にあたる可能性がある。速やかに匿名掲示板の投稿を削除する必要があり、もし自身で削除ができない場合は、掲示板の管理者に削除を依頼するなどの対処をしてほしい。削除依頼の手続きについては、各掲示板の利用規約や問い合わせ窓口を確認してほしい。
ポイント
児童ポルノに該当する画像は、インターネットに投稿すること(公然陳列)も禁止されているが、自身の性的好奇心を満たす目的で所持すること自体も禁止されている。児童ポルノは児童の権利を著しく侵害するものであり、一度インターネット上に公開された画像は、完全に回収することが困難である。自分自身の性的な画像・動画を撮影したり、誰かに渡すことは絶対にやってはいけないが、インターネット上で目にした情報や画像についても、その内容や背景を十分に考え、安易に関与しない姿勢を持つことが重要である。
相談内容(2025年10月・青少年女子)
SNSで知り合った女の子と親しくなり、ダイレクトメッセージ(DM)でやり取りをしていて、自分の性的な写真も送ってしまった。しかし相手と言い合いになり、相手に問いただされて家族や学校のことなど個人情報を教えてしまった。その後、相手は女子ではなく男子だったとわかった。今まで送った写真などを保存されていそうで怖い。
アドバイス
写真・画像をSNSへ投稿したり他者へ譲渡したりすると、それらが「デジタルタトゥー」としてサイバー空間に記録され存在し続ける危険性があり、各種法令に抵触するリスクがあるので、自宅を管轄する警察署に迷わずに相談してほしい。送ってしまった写真を取り戻したり、取り消したりすることは困難だが、警察が捜査をすることで削除や拡散を防げる可能性もあるので、被害を食い止めることを優先してほしい。把握している状況を時系列で思い出せる限りメモに書き出し、DMのやり取りは消さずにスクリーンショット等も使って保存しておくことを勧める。
ポイント
インターネット上の知り合いと最初は意気投合しても、その後仲違いするケースも少なくない。その際に、自分の個人情報や、この事例のように性的な写真などを渡してしまっていた場合、相手から拡散すると脅されたり、相手がそのような行動に出ないか強い不安にさいなまれるケースも散見される。インターネット上で知り合った相手に伝えてはいけない情報について、家庭で普段から話をしたり、ルールなどで決めておくと良い。インターネット上で出会う人が、本当の性別や年齢を言っているとは限らないことも覚えておいてほしい。
相談内容(2025年5月・青少年女子の保護者)
娘が同級生男子に、顔は写っていないが性的な自画撮り写真をメッセージアプリを通じて送っていた。その後、写真が拡散されていたことがわかり、相手の保護者に連絡して送った写真を端末から削除してもらった。しかしすでに写真がどこまで広がっているかわからなくなっているため、今後どのように対処したら良いか。
アドバイス
18歳未満の裸の写真は児童ポルノにあたり、撮影、送信させることは違法であり、拡散させる行為も違法の可能性がある。さらに東京都では不当に要求する行為も条例違反となる。拡散が広がるにつれて取り返すことがより困難になるため、自宅を管轄する警察になるべく早く相談してほしい。顔が写っていなくても、今後どのように使われるのかを自分ではコントロールができないことから、悪用やトラブルを避けるために、確実に消すことが最優先だと考えてほしい。
ポイント
児童ポルノは法律で厳しく規制されているが、1対1のやり取りは周囲から見えにくく、保護者が気づかないままトラブルになり深刻化してしまうケースも多い。子供の自画撮り被害に気付いたら、一刻も早く警察に相談して被害を食い止めることを優先してほしい。デジタル写真は一人だけに送信したつもりでも、メッセージアプリやSNSを通じて不特定多数に広がってしまうリスクがあるため、被害にあわないためには、どんな理由があっても自分の性的な写真を誰にも送ってはいけないこと、撮影もしてはいけないことを家庭で話し合ってほしい。
相談内容(2024年12月・青少年女子の保護者)
娘のSNSに友達のアカウントから相談のメッセージが届き、相談に答えていくうちに裸の写真を送ってしまったが、乗っ取られたアカウントだったとわかった。アカウントやメッセージはすでに削除してしまい、警察に相談するべきか悩んでいる。
アドバイス
18歳未満の裸の写真は児童ポルノにあたり、撮影、送信させることは違法であり、不当に要求する行為でも東京都では条例違反となる。アカウントを乗っ取る行為も違法であるため、警察に相談することを勧める。送ってしまった写真を取り戻したり、取り消したりすることは困難だが、警察が捜査をすることで削除や拡散を防げる可能性もあるため、自宅を管轄する警察署に迷わずに相談してほしい。
ポイント
日常的にやり取りをしている友達のSNSアカウントが乗っ取られていると気づくのは難しく、警戒心を持たずに性的な自画撮りを送信させられてしまうトラブルは増えている。被害を防ぐためには、相手が誰であっても、どのような理由があっても、性的な画像や動画を相手に送らないこと、要求されても断ること、自ら撮影しないことが大切である。SNSと安全に付き合うためのルールについても家庭で話し合いができると良い。
※ここに掲載してある相談事例は一つの参考例として掲載したものです。
同じようなトラブルであっても、個々の状況が異なるため、解決内容もそれに従い違ってきます。







