相談事例
その他
相談内容(2024年10月・青少年女子)
インターネットで配信をしたい。顔は出さず、個人情報も絶対に出さないなどのルールを作れば配信をしても良いのか。
アドバイス
インターネットで配信をしたい場合には、まず保護者に相談をしてほしい。配信を含め、インターネットを使うときのルールを決めて、安心・安全に利用できる環境を整えてほしい。家庭のルール以外にも、配信アプリの利用規約やガイドラインなど、守らなければいけないルールがあり、年齢制限もある。危険性についても家族と話しをして、ルールを決められると良い。
ポイント
ゲーム実況、歌、ダンスなど映像や音声を配信できるアプリが増え、視聴するだけでなく、配信者として楽しむこともできるようになったが、トラブルに巻き込まれないためにリスクも知っておく必要がある。特にテレビの生放送のようにリアルタイムで映像を流す「ライブ配信」では、視聴者と会話をする場面もある。個人情報を聞かれて答えてしまったり、性的な要求をされる被害、コメントやメッセージによる嫌がらせなど、コミュニケーションの経験が十分でない青少年にとっては、トラブル等に発展する可能性があり、楽しいことばかりではないことを理解してほしい。
相談内容(2023年7月・青少年男子)
1台のスマートフォンを弟と一緒に使っている。親からは仲良く使うように言われており、最初はケンカもなかったが、最近、頻繁に弟から貸してほしいと言われたり、勝手に使われることが多くなった。さらに無断でゲームをダウンロードしていたので嫌な気持ちになりケンカになってしまった。親には自分が怒られ、どうしたら良いかわからない。
アドバイス
スマートフォンの利用時間のルールを決めることを勧める。ルールは具体的で守りやすいものにすることと、守れなかったときのルールも同時に決めておくのが良い。スマートフォンは契約者である保護者から借りて使っているものであるため、保護者の同意のもと、ルールを守って譲り合い、公平に使えると良い。
ポイント
1つの端末を家族で共有するときには、取り合いや言い争いで時間をムダにしないためにも、ルール決めをすることが大事である。ポイントは、家族それぞれの使う目的をしっかりと考えることである。スマートフォンやインターネットは、勉強、ゲーム、友達との連絡などに便利に使える道具だが、遊び道具ではないことも理解し、使う必要がある時間、使う必要がない時間を家族全員で話し合うのが良いだろう。
相談内容(2021年11月・保護者・青少年女子)
子供が動画サイトでゲーム実況をしたいと言っている。顔は出さないようだが、声を出すかどうかはわからない。この行為に関して問題はあるのか。
アドバイス
一般的な動画サイトの利用規約には年齢制限について定められている。お子さんがサービスを利用できる年齢に達しているか確認してほしい。利用規約を守らずにサービスを利用した場合、何かトラブルがあったときに公式の救済が得られない可能性もあるので、年齢のルールは必ず守ってほしい。また、ゲーム実況が許諾されているか、ゲーム会社の利用規約も確認してほしい。許諾されていないゲーム実況は著作権侵害の問題につながるおそれがある。ゲーム会社によって許諾され、利用できる年齢に達していても、動画を配信することは様々なリスクもあるため、安全に使うためのルールとマナーについて親子で話し合ってほしい。
ポイント
インターネット上に情報を発信するときには責任とリスクがつき物であり、安易に発信してしまうことで誰かを傷つけたり、自分自身が危険な目にあうこともあり得る。インターネットを安心安全に使うためのルールとマナーの知識は不可欠である。多くの動画サイトには、閲覧、投稿、友達とのメッセージ交換などさまざまな機能があるため、利用にあたっては規約を親子でよく読んでほしい。保護者が見守りながら、子供に許可する使い方を年齢や理解度に応じて段階的に広げていくのが望ましい。
相談内容(2019年9月・青少年女子)
チャットができるSNSアプリのアカウントを乗っ取られた。大切にしてきたアカウントで友達とのトークも残っているので取り返したい。
アドバイス
最初にSNSにログインできるかどうか試してほしい。SNSのヘルプにはログインできない場合の解決方法も説明されている。パスワードの再発行などを試し、それでもなおログインが難しいようであれば、現在起こっている状況を詳しく記載してSNSの運営会社に問い合わせをすることを勧める。保護者にも相談して一緒に確認してほしい。
ポイント
乗っ取りとは、アカウントのパスワードを第三者に知られてしまい、勝手に操作されてしまうことである。パスワードを推測されたり、自分から教えてしまうことで起こりやすいトラブルであることから、パスワードも個人情報と同じと考え、自分自身で大切に管理して守ってほしい。アカウントを取り戻すには、パスワード再発行など運営会社が用意している手順から試すのが良いだろう。
相談内容(2019年1月・青少年男子)
SNSで知らない人からゲームのデータを買おうとして、個人情報が書かれた学生証とギフトカードを送った。しかし相手からデータは送られてこない。詐欺だと思い関わりたくなかったため、メッセージのやり取りを消したら、相手から学生証を拡散するというメッセージが送られてきた。悪用されたらと思うと不安。
アドバイス
まずギフトカードが利用されているかを調べ、相手に使われるのを防いでほしい。次にギフトカードを発行している会社に情報提供し、最寄の警察にも相談をすることを勧める。落ち着いて保護者と一緒に行動してほしい。学生証がインターネット上に掲載されているのであれば、その場所を管理している人に削除依頼ができるだろう。
ポイント
SNSを介した個人間の取引は、欲しい物を安く手に入れたり、不要な物を誰かに簡単に買い取ってもらったりできるメリットがあるが、悪意のある人に出会ってしまうリスクもあることをよく理解してほしい。取引相手が信用できる人なのかを見極めるのは大人でも難しく、言葉だけのやり取りでは誤解も生じやすい。ゲームデータの売買がサイトの規約違反に該当していれば、運営会社の支援を得ることも困難になる。ゲームの利用規約もよく読み、正しい遊び方の範囲内で安全にゲームを楽しんでほしい。
※ここに掲載してある相談事例は一つの参考例として掲載したものです。
同じようなトラブルであっても、個々の状況が異なるため、解決内容もそれに従い違ってきます。