相談事例

情報セキュリティ

相談内容(2021年7月・保護者・青少年男子)

子供がPCでインターネットを見ていたらウイルス感染の警告が出たため、画面表示のとおりに問い合わせの電話をした。大手企業の公式のサポートを名乗っていたので、PCの遠隔操作でのサポートをお願いした。ウイルス除去のために電子マネーの購入を求められ、コンビニで購入してカード裏面の番号を相手に伝えた。その後、だまされたと分かった。個人情報も教えてしまったので被害がさらに大きくならなないか不安。

アドバイス

PCの遠隔操作をされているので、何かのプログラムをダウンロードしたようであれば端末から削除し、ウイルスチェックをすることを勧める。今後、相手に伝えた情報がどのように使われ、どのようなトラブルが起こるのかを予測することは難しいが、電話番号が伝わっていることから、迷惑電話やショートメッセージで届く迷惑メールに注意してほしい。知らない番号からの電話は無視をしたり、着信拒否などで対応すると良い。また、支払ってしまった電子マネーについては、警察や消費生活センターに相談をしてほしい。

ポイント

サポート詐欺と呼ばれ、従来から注意が呼びかけられているトラブルである。本物のウイルス感染の警告は、端末で利用しているセキュリティソフトから出されるため、インターネットを見ていたときに表示される見慣れない警告画面はニセモノの可能性が高い。ニセモノの警告を信じてしまい、お金を支払ったり、個人情報、クレジットカード情報を収集されるなどの被害も起きていることから、家庭では親子で知識を共有したり、フィルタリングやセキュリティソフトを導入するなど、子供が安全にインターネットを利用できる対策をとってほしい。

相談内容(2021年3月・青少年女子)

スマートフォンでインターネットを見ていたら、「ハッキングされます」という警告画面が出て、アプリをインストールするように公式ストアに案内され、インストールしてしまった。アプリを開こうとしたがクレジットカード情報を登録していなかったので先に進めなかった。あとでインターネットの情報を調べているうちに、嘘の警告画面だったとわかった。すぐにアプリを削除したが、インストールしたアプリによって自分の個人情報が抜かれていないか心配になった。

アドバイス

利用者にアプリをインストールさせるための偽の警告だった可能性がある。それがウイルスのような不正アプリなのかどうかは不明だが、削除したのは正しい対応である。万が一ウイルスだったとしたら駆除する必要があるため、ウイルスの可能性や駆除方法をスマートフォンのメーカーや契約している携帯電話会社に問い合わせることを勧める。個人情報の流出については確認するのが難しく、たとえば迷惑メールが届くようなら受信拒否をするなど、何か兆候があったときに対処していくことになるだろう。

ポイント

実際には何も問題が起きていないのに、警告メッセージから誘導されてアプリをインストールしてしまうトラブルが増えている。このようなメッセージは偽警告とも呼ばれており、無視して閉じることが基本的な対処法である。インターネットを閲覧していると、偽警告のように不安をあおるもの以外にも、プレゼントの当選を知らせる偽のメッセージに出会うこともある。いずれにしても利用者を欺こうとする手口だと考えて、鵜?みにせず冷静に対応することが大事である。

相談内容(2020年5月・青少年女子)

家族共有のパソコンを使っていたらウイルス感染を知らせる警告音が鳴り、何かのメッセージが音声で流れてきた。すぐにパソコンの電源を切り、その後、起動した。ウイルスに感染したのか。

アドバイス

利用しているセキュリティソフトからの警告であれば、表示される指示に従い操作をする必要がある。利用していないなら、悪意のある広告の可能性もある。本当にウイルス感染なのか、広告なのか判断は難しいので、家族にお話ししてパソコンを確認してもらってほしい。

ポイント

画面に突然表示されるウイルスの警告は、利用者を慌てさせる偽物である可能性もある。指示に従ってしまい、有償サポート契約やアプリの購入などへ誘導されるトラブルも起きているので注意が必要である。画面の情報をうのみにしないことと、焦って一人で判断しないことが大事である。正しい対応ができるように、次の行動に移る前に保護者に相談をしてほしい。

※ここに掲載してある相談事例は一つの参考例として掲載したものです。
同じようなトラブルであっても、個々の状況が異なるため、解決内容もそれに従い違ってきます。