相談事例
著作権関連
相談内容(2015年5月・青少年男子)
動画サイトに音楽をアップロードした。著作権侵害に当たると思われる。当時は法律のことを何も知らず、多数アップロードしてしまった。それが違反につながることだとわかり削除した。しかし、もしかすると、まだ削除できていない動画があるかもしれない。見つかって問題にならないか心配。
アドバイス
他人の著作物を無断でインターネットにアップロードする行為は著作権侵害となる。著作権侵害は、著作権の所有者が訴えることで、処罰の対象にもなり得る行為である。今後は法律について理解し、同じ失敗を重ねないように反省することと、アップロードしたものを見つけたら削除をすることがもっとも重要である。自身でできる対応をしっかりと行うことが大事だろう。
ポイント
音楽、映画、テレビ番組、着メロなど、他人の著作物を無断でインターネット上にアップロードしてはいけない。著作物が無断でアップロードされたことで、著作権の所有者が本来得るべき利益が奪われてしまう可能性がある。また、違法にアップロードされたコンテンツだと知っていてダウンロードする行為も違法となるため注意が必要である。インターネットの世界にも、現実の世界と同様に守らなければいけないルールや法律がある。大きな代償を払う結果にならないように、青少年であっても基本のルールや最低限の法律知識を身に付けてインターネットを利用することが望まれる。
相談内容(2014年8月・青少年女子)
SNSでプロフィール画像として使用しているプリクラが他人のアカウントでプロフィール画像として無断転載されていた。しかもそれはアダルト系のアカウントだったので削除依頼をした。削除依頼により画像は削除されたのだが、今後、そのアカウント名で画像検索した時に写真が出てきてしまったらどのように削除依頼をすれば良いのか。
アドバイス
問題のSNSアカウントの画像はすでに変更されていることを確認した。今後、写真が別の場所で使われていることが分かった場合には、その時に対処することになり、掲載されている場所のURLを保存しておき、どのように削除依頼を出せば良いかを考えることになる。写真が削除された後も検索結果に表示されるようなことがあれば、検索エンジンへ削除依頼を出すことができる。正しい依頼方法も、その時に考えれば良いだろう。
ポイント
今回の事例は、個人でブログやホームページを開設している人にとっても忘れてはならないポイントが含まれている。他人の画像や文章を、その当事者の許可無く使用できない、これが著作権法から見ての大原則である。著作権フリーの素材もネット上に多く見られるが、その利用にあたっては必ず個々の利用規約を読んでから利用すべきである。今回は相談者のプリクラが他人のプロフィール画像として利用されていた事例だが、削除対応が行われた後も、自分のプリクラ画像が検索結果に出てくる可能性を考えると不安はぬぐい切れない。出てきたら、その時点でできるベストな対応を考えるしかない。
※ここに掲載してある相談事例は一つの参考例として掲載したものです。
同じようなトラブルであっても、個々の状況が異なるため、解決内容もそれに従い違ってきます。