相談事例

交友関係

相談内容(2015年2月・青少年女子)

SNSで知り合った男性とメッセージアプリでトークをしていた。すると、SNSのプリクラ写真を見て可愛いねと言われ、何度もしつこく付き合ってくれと言われた。交際を断ると、お前の学校に悪い噂を流すぞと脅された。SNSをブロックし、メッセージアプリでは運営会社に通報した。相手はプリクラ写真しか持っていないと思うが、本当に悪用されないか不安。どうしたら良いか。

アドバイス

これ以上心配事を大きくしないためにも、相手とは連絡を取らないほうが良い。SNSをブロックして通報を行ったことは正しい対処である。プリクラ写真については、相手に渡った写真、教えてしまった個人情報を相手から取り戻すことも、写真の利用を止めることも難しい。今後、プリクラ写真がインターネットに掲載されているのを見つけたら、削除依頼を出すなどの対応があるので、その時に解決策を考える。相手にさらに脅されるようなことがあればすぐに警察に相談する。 そのような場合に備えて、これまでの相手とのやり取りのメッセージ等は、念のため残しておくことを勧める。

ポイント

SNSのトークでのやり取りを通して、自分の気持ちを少しでも理解してくれたと感じれば警戒心も薄れるかもしれない。しかし、これこそが相手の目的だろう。インターネット上で知り合った相手は、顔が見えないために、性別や年齢、人格までも簡単に偽ることができる。良い人を装って悪意を持って近づいてくる人もいる。どんな写真だろうと、一枚でも相手に送ってしまうと、トラブルに発展してしまうかもしれないと用心してほしい。

相談内容(2014年8月・青少年女子)

ゲームアプリで同年代だという男子に年齢、住所、顔写真などの個人情報を教えてしまった。その後、会話の途中にブロックされて連絡できなくなり、最初から個人情報を盗むつもりだったのかと思う。同年代で相手も顔写真を送ってくれたので心を許して教えてしまったことに後悔している。写真の悪用などが怖い。

アドバイス

相手に住所を伝えていることから、もしもの場合を考えて、保護者の方にお話しできると良い。万が一、家の周りで何か不審なことがあったら、すぐに近くの警察へ相談してほしい。相手に送った写真がインターネット上に無断で掲載されたり、顔写真を使われたことが分かれば、肖像権の侵害やプライバシー侵害にあたる。その場合は、顔写真が出ているページを印刷して警察へ届けて相談してほしい。正しい対処を行うことが大事である。当該のゲームアプリの利用規約の禁止事項に「他人の個人情報、登録情報、利用履歴情報などを、不正に収集、開示または提供する行為」がある。相手の行為は規約違反にあたる可能性があり、違反報告を行うことを勧める。

ポイント

ネット上でしか関わりがない相手であっても、今回のように自分の個人情報を教えてしまってから後悔するケースが後を絶たない。とりわけ夏休み期間中には同様の相談が多く寄せられた。相手から先に顔写真を送ってきたとしても、その画像が本人である証拠はないのである。また相手に渡った情報を完全に取り戻すことは至難の業であり、相手がどう使うかもコントロールできない点も覚えておかなければならない。「これって大丈夫だろうか?」と思ったら必ず周囲の人に相談する、そんな心がけがあればトラブルから身を守られる確率が高まるだろう。

相談内容(2014年6月・青少年女子)

以前、掲示板アプリに無料登録した。そのアプリではSNSのIDを載せて誰でも見ることができる。登録した後、使うこともなかったが、最近、知らない人から掲示板を見たというメッセージがSNSに届いた。10人以上の人から同じようにメッセージが届く。なぜ今になってこんなに複数の人から届くのかが分からず不安。相手をブロックしたが、少し気になる。原因と思われることを教えてほしい。

アドバイス

ネット上のサービスに連絡先を登録したり、投稿していたのならば、他人に知られてしまった情報であるから、取り戻すことはできず、どのように使われるかも分からない。このため、急に複数の人からメッセージが届いた理由も分からない。たとえば、掲示板アプリで、最近になって相談者の情報が目立ってしまう出来事があったのかもしれない。相談者が投稿した連絡先が誰かによって別の場所にコピーされたのかもしれない。あるいは、登録した連絡先が迷惑メール業者に収集されてスパムメッセージとして送信されてきた可能性もある。どのような原因だとしても、知らない人とつながることで、さらに心配事が大きくなってしまう可能性がある。相手をブロックすることで対処することを勧める。

ポイント

掲示板アプリのように、知らない人が集まる場所に、自分の連絡先情報を書き込む行為は危険なことである。特にID交換掲示板のような場所では、青少年が犯罪被害に巻き込まれるケースも増えている。18才未満の利用者については、ID交換自体を禁止しているサービスもある。青少年はこのことをしっかり理解し、個人の情報を安易に公開する行為は避けるべきである。

相談内容(2014年4月・青少年女子)

チャットで同じ年の男子と知り合った。メールをしようと言われ、断れずに始めた。するとプリクラを交換しようと言われ、断る勇気がなく送ってしまった。プリクラには友達も写っている。しかも、相手からプリクラは送られてこない。チャットでも連絡できなくなった。送った写真は簡単には消せないし、友達のことが心配。写真はどんなふうに悪用されるのか。

アドバイス

更なるトラブルを防ぐためにも、相手とは今後連絡を取らない方が良い。送ってしまった写真、教えてしまった個人情報を相手から取り戻すことはできない。相手に渡してしまった写真がどのように使われるのかは分からず、利用を止めることも難しい。もしも自分や友達の写真がインターネットに掲載されているのを見つけたら、削除依頼を出すなどの対応があるため、その時に解決策を考えることになる。今後、もし写真等の悪用をほのめかし、相手に脅されるようなことがあれば警察にも相談できる。そのような場合に備えて、これまでの相手とのやりとりのメッセージ等は、念のため残しておいた方が良い。

ポイント

会ったこともない人に個人情報を伝えてしまうとさまざまなトラブルに発展する可能性がある。この相談者も今回のことでそれを十分に感じたはずである。今後、インターネットで知り合った人には安易に個人情報を伝えない、写真を要求されても送らないように注意することが何より大事だろう。相手の要求に不安を感じたらきっぱり断る勇気を持ってほしい。

相談内容(2014年3月・青少年女子)

チャットで知り合った複数の人と通話アプリでトークをしたり、プリクラを送ったり、住んでいる地域を教えたりした。しかし、怖くなり機種変更を機にアカウントとトーク履歴を消した。相手の顔は写真で知っている。個人情報は教えていない。トーク内容も普通の会話。通話アプリもアンインストールした。その後、数か月経ち、特に何もなく心配していなかったが、物騒な事件が多く不安になり相談。

アドバイス

一度相手に渡した写真や情報は、取り戻すことはできず、相手がその情報をどのように使うかは相手次第であり、その利用を止めることも難しい。これからは、どこの誰なのか良く知らない人に安易に自分の情報を教えることはしないでほしい。今回、相手に伝えた情報をもう一度、正確に思い出してみてほしい。個人情報を教えていないなら、プリクラ写真からどこの誰かを特定するのは不可能に近い。今までに心配なことが何も起こっていないのであれば、必要以上に心配せず、同じ失敗を繰り返さないように慎重に行動することを心がけていれば大丈夫だろう。

ポイント

深く考えずにとった行動が、後になって心配の種になることがある。今回は新聞やテレビで話題に上った事件をきっかけに、自分の行動を反省している例だ。より深刻なトラブルにならないために、自分の個人情報は自分自身で守るのが基本であると、しっかりと覚えておく必要がある。断片的に公開した情報であっても、検索技術が進歩した結果、複数の情報を結び付けることで個人を特定できるような情報が得られる場合もある。個人情報が自分ではコントロールできないところへ、意図せず広がる場合もあることを覚えてほしい。

※ここに掲載してある相談事例は一つの参考例として掲載したものです。
同じようなトラブルであっても、個々の状況が異なるため、解決内容もそれに従い違ってきます。