相談事例
その他
相談内容(2011年9月・青少年女子)
ネット上のQ&Aサイトに恋愛相談の書き込みをした。異性のことや友達との付き合いに関する悩み事を相談していた。しばらくしてそのページを見たら何千回ものヒット数がカウントされていた。書き込みは削除したので今は存在しないが、友達に見られなかったか不安である。本当に今回のことは反省している。
アドバイス
ヒット数からだけでは友達に見られたかどうかの判断は難しいが、現在の友達関係が以前と変わりないようであれば、今は心配しすぎる必要はないと話した。今後、もし気になることがあればいつでも相談を待っていることを伝えた。
ポイント
ネットに自分や友達のことを書き込むことに抵抗感がなく、安易に考えてしまう青少年が多いのが実状である。みんなが書いているから、みんなが相談しているからという理由で、相手のことや後のことを考えずに書き込んでしまうケースがある。その結果、楽しいはずのネットが必要以上の不安感に悩まされてしまうのは残念である。今回の経験を通して、ネットの正しい使い方を身につけるきっかけにできるとよい。
相談内容(2011年8月・青少年女子)
インターネットでキャラクターの画像を検索していたら、ある掲示板にたどりつき、キャラクターの画像に交じって、お化けの画像があった。その画像には、この画像を見たら別の場所にも貼り付けないと恐ろしいことが起こると書かれている。どうしたらよいか。
アドバイス
チェーンメールと同じように悪戯なので、恐ろしいことは起こらない。それを見た人が別の場所に貼ってしまうと、その画像がどんどん増えていくので、怖い画像はしばらく忘れられないかもしれないが、画像は他には貼らないで、無視をするのがよい。
ポイント
掲示板に怖い画像を貼り付け、見た人を脅かしてさらに画像を広めさせるというチェーンメールのような悪戯にあった事例。チェーンメールと同様に、青少年は止めるのを恐れる傾向にあるが、見た人の不安を煽り、脅かすことはいけない行為だということを覚えてほしい。
相談内容(2011年8月・青少年女子)
SNSサイトで知り合った相手にログインパスワードを教えてしまい、自分の登録情報を書き換えられてしまった。ブログを見ることができるが有料でそろえたアイテムが使えない。パスワードの再発行もできない。サイトに問い合わせたが返事がない。
アドバイス
サイトへの問合せの返事は時間がかかるようなので、もう少し待ってみて、それでも返事がない場合には、もう一度問合せをしてほしい。被害の状況、相手の情報、日付などを正確に伝えてほしい。課金については、PCからアクセスした場合は、支払い方法を選ばないといけない仕組みであり、携帯電話は認証が必要なので、新たに課金される恐れは少ない。今後、不審な請求がないか、保護者に話してしばらく請求書を確認しておくのがよいと助言した。
ポイント
第三者が不正にアクセスするのを防ぐためにあるのがパスワードであるが、気軽に他人に教えてしまう行為でパスワードやメールアドレスの書き換えが発生し、パスワード管理の重要性に気付いた例。誕生日などの安易なパスワードを設定する人が多いなか、文字の桁数やアルファベットや数字の組み合わせで工夫する必要があると考える。また、携帯電話、パソコン等の費用支払いを家族まかせではなく、何にいくら支払っているのか、利用実態と合っているのか、青少年自身がきちんと意識することも大切である。
相談内容(2011年7月・青少年男子)
ネット上の悩み相談サイトを利用したいが、いたずらや嘘の投稿も多いと聞く。数多くあるサイトののうち、どこが一番信頼できるのか?
アドバイス
Q&Aサイトは利用者が投稿することで成り立っているサイトであるため、真剣に答える人もいれば、いたずらで書き込む人もいる。インターネットでは、顔や声がわからず、簡単に自分を詐称できる。ネットには非常に沢山の情報があるのでその中から、自分に必要な情報を探さなくてはならない。ネットは自己責任の世界だと言われており、情報が正しいかどうかも、自身で判断しなければならない。嘘の情報を信用してトラブルに巻き込まれたとしても全て法律で解決できるわけではないのが現実である。ネットの色々な要素や可能性を考えて情報を取捨選択する力を身に付けてほしい。
ポイント
インターネットの情報の信頼性に疑問を抱いた相談者に対して、インターネットは自己責任の世界であることを知ってもらうきっかけとなった事例。自己責任は、情報を発信する際だけではなく、情報を受信する際にも生じるということを伝えた。
相談内容(2011年5月・保護者・青少年男子)
中学入学を機に子供に携帯電話を持たせているが、利用上のルール決めをしていなかった。夜、携帯電話を預かったときにメールを読んだら、相手を中傷するような言葉を簡単に使っていた。注意しても止めない。悪口を書いたり、チェーンメールも転送することで、自分が困ることの例があれば教えてほしい。
アドバイス
利用ルールについて、親子で話し合い、決めることを推奨し、参考になる資料を紹介した。チェーンメールは、それに煽られて多くの人が迷惑する例があり、止めるのが正しい対処である。メールでの悪口については、自分が受け取って嫌だと感じるものは相手も嫌と感じるものだと指導してほしい。悪口を言うと、後で必ず自分にはね返ってくる。メールは証拠として残り、警察の捜査によってメールの送り主が誰かが特定できる。親子でよく話し合い、何かあったら保護者にすぐに相談できる関係を作ってほしい。
ポイント
子供が困った時に保護者と相談できる、これは親子の人間関係が良好でなければ難しいというのも事実。保護者は子供の現状を知る努力こそが、毎日の生活のなかで大切なのではと伝えていかなければならないと考える。
※ここに掲載してある相談事例は一つの参考例として掲載したものです。
同じようなトラブルであっても、個々の状況が異なるため、解決内容もそれに従い違ってきます。