相談事例

その他

相談内容(2015年7月・青少年女子)

SNSに友達とのプリクラを載せたら、別の友達がそのプリクラを保存していた。よく考えれば簡単にできることだと思った。ネットに載せられたり悪用されたりしないか心配。SNSの友達はリアルに知っている人しか登録していない。

アドバイス

写真には「肖像権」があり、個人の写真を無断で使用することはできず、本人の許可を得て撮影した写真でも勝手に公開してはいけない。悪用の不安については、写真を保存した友達に直接会って話しをしてほしい。「SNSを見ている人が保存することまで想像ができず、友達とのプリクラを載せてしまった」、「一緒に写っている友達に迷惑をかけてしまうので、保存した写真はすぐに消してほしい」ということを伝えるのが良いだろう。

ポイント

たとえ友達限定の場所であっても、写真を公開するということは、自分の手元から離れることであり、自分でコントロールすることはできなくなる。写真や動画だけではなく、文字も同様である。一度公開すると取り返せないことを理解する必要がある。インターネット上に公開するものについては、安易に投稿することなく、公開する必要があるのかどうかまでをしっかりと考え、責任を持った行動が取れることが望ましい。

相談内容(2015年6月・保護者・青少年女子)

掲示板にタレントの電話番号が掲載されており、半信半疑・面白半分で子供が電話をかけてしまった。その電話は無言だったので切ったが、しばらくすると、別の携帯端末で利用しているSNSに知らない人からメッセージが届いたようだ。怖くなりSNSを消した。今後、この電話番号等が悪用されないか心配。どのような対策をしたら良いか。

アドバイス

SNSのメッセージが、電話番号の相手からのものなのかは不明だが、少なくとも電話番号が伝わっている状況であるため、その電話番号の機器について、今後は着信拒否等の対応を勧める。アドレス帳に登録している人しか着信させない設定をすると良い。併せて非通知や公衆電話も拒否をするのが良いだろう。 SNSについてはアカウントの削除を行うことを勧めた。

ポイント

インターネット上には偽りの情報も多く、鵜呑みにすることは危険である。また、興味本意の行為にはリスクが伴うことも覚えておく必要がある。SNSを利用する青少年は、無意識に個人情報を垂れ流していることも多くある。個人情報を守るのは自分自身の使い方次第だということを家庭で話し合うことができると良いだろう。

相談内容(2015年3月・青少年女子)

男性とメールでやり取りしてお礼にお金を得る副業サイトに、18歳未満利用禁止にもかかわらず、興味本意で登録してしまった。最初は仮登録だったが、メールの相手から、サイトにお金を預けたので早く受け取ってほしいと言われ、お金を払って本登録をしてしまった。すると、次にお互いの口座や情報を交換するための費用がかかると言われ、予約で後払いのポイントを追加された。恐くなって放置していると、延滞料金が発生した。後払いのお金を払わないと退会もできない。

アドバイス

まず、サイトの利用規約をよく読む。料金体系、支払い方法、退会方法について、自分自身が同意をしたことと、同意をしていないことをしっかりと整理する。同意をしていないお金の請求に対しては、安易にお金を支払ってはいけない。電子消費者契約法に沿って、意図しない契約は無効を主張することができる。また、保護者の同意を得ない契約は、未成年者の契約取り消しの主張も可能である。対処法があるので、落ち着いて保護者にお話をしてほしい。近くの警察署、または消費生活センターなどへ保護者と一緒に行き、お金を払う必要があるのか、すでに支払ってしまったお金についての対応を相談すると良い。

ポイント

副業サイトだと思って登録した結果、有料の出会い系サイトに誘導されてしまった事例である。このようなサイトでは、メールのやり取りをするうちに、いつの間にかポイントを追加されて後払いを迫られるトラブルも多い。サイトを利用するときには、どのようなサイトか、有料か無料か、有料の場合は料金体系についてなど、必ず利用規約を確認することが大事である。規約を無視した利用は、トラブルにつながる危険な行為である。

相談内容(2015年2月・保護者・青少年男子)

息子の友達が、最近、頻繁に悩み事を相談するメールを送ってくるようになった。メールがくると勉強を中断して返事をするので勉強に集中できない。休日は早朝から断続的に送られてくる。友達の悩み事に息子も一緒に悩み、疲れているようでもある。息子は元々、ネットも携帯メールもほとんど利用しない。携帯電話は通学時の連絡用に持っているだけなので、家庭内ルールは特に決めていない。今回、急に友達からのメールが増えて対応に戸惑っている。

アドバイス

相手の行為をコントロールすることは難しいので、自分自身がメールに振り回されない意識を持つことも大事であり、そのために家庭での利用ルールを決めることを勧める。たとえば、夜10時以降は親に預ける、通学中は緊急時以外はメールをしない、メールのやり取りは親がいつでもチェックできるなどを決め、本人から相手に伝えることで、それぞれの家庭の事情ですぐに返事ができないこともあることを理解してもらうのはどうだろうか?本人もメールが来るたびにチェックするのではなく、時間を決めてまとめて対応することで日常生活にメリハリがつけられるだろう。

ポイント

メールのメリットは、自分の都合の良い時に書いて送り、メールを受け取った相手も都合の良いタイミングで読むことができる点である。メールはあくまでも便利なコミュニケーションツールであって、ツールに振り回されないことが賢い利用方法だろう。また、送信したメールに対して、すぐに返事を要求することもマナー違反であり、相手の立場や状況への思いやりに欠く行為だと言える。本当に重要なことはメールではなく直接会話をすることも大事にしてほしい。

相談内容(2015年1月・青少年男子)

ネット上でオンラインゲームデータの取引をしようとしたら、相手から携帯電話番号と身分証明書の画像を要求され、顔は隠したが送ってしまった。すると、渡した個人情報を他人に送られたりした。ネット上でデータ取引をしようとしたことや、個人情報を送ったことは反省している。渡してしまった個人情報についてはどうすれば良いだろうか。

アドバイス

ネットを通じて相手に渡してしまった個人情報は、取り戻すことは難しい。その情報をどのように使われるかもわからず、利用を止めることも難しい。身分証明書に記載された情報が、今後もし悪用されたとしたら、そのときにしっかり対処する。たとえば、ネット上に住所や氏名が無断で掲載されてしまったら、掲載された場所へ情報の削除依頼などを行うことになる。現時点で金銭被害など、実生活に影響するような被害が起きていたとしたら、警察に相談する。相手とのやり取りは証拠になるかもしれないので消さずに保存しておくと良い。

ポイント

オンラインゲームデータの取引は、サイトの利用規約により禁止事項とされているケースもあり、被害にあってしまったとしても規約違反となり救済されない可能性もあるので注意が必要である。そもそも知らない相手との個人間取引には常にリスクが伴うことを意識しておくべきだろう。サイトの利用規約をよく確認し、ゲームの本来の楽しみ方をすることが正しい利用方法である。インターネットは非常に便利な道具であるが、安全に利用できるかどうかは、使い方次第である。現実の世界と同様に、インターネット上でもルールとマナーを守ることが大事である。

※ここに掲載してある相談事例は一つの参考例として掲載したものです。
同じようなトラブルであっても、個々の状況が異なるため、解決内容もそれに従い違ってきます。