相談事例
料金関係
相談内容(2014年7月・保護者・青少年男子)
子供がスマートフォンでゲームにはまり、いつのまにか有料アイテムを購入し、クレジットカード会社からの1カ月の請求額が100万円を超えている。カード会社から連絡があり、金額を知らされて驚いた。以前、本を購入するためにクレジットカード番号を教えたことがあるが、入力したカード番号がずっと有効になっていたので、ゲームアイテムを購入できる状態になっていたようだ。
アドバイス
相談者は、クレジットカード決済ができることは知っていたが、それを回避する設定を知らなかったようだった。今後のためにも、ゲームサイトにログインしたままではなく、毎回IDとパスワードを入れ、購入時にも都度、パスワードを入力するようにしたい。子供が正しい年齢でゲームを利用しているかを確認しておくと良い。未成年者の契約破棄を主張して取り消すことができるかどうかについては、近くの消費生活センターに相談することを勧める。
ポイント
青少年がオンラインゲームで高額になるまで有料アイテムを購入してしまうトラブルは、保護者の知らない間に起こり、クレジットカードの請求を見て初めて知るケースが多い。「未成年者契約の取消し」を主張できる場合もあるが、利用の経緯によっては認められない場合もある。クレジットカード番号を保護者が子供に知らせていたなど、保護者の管理責任が問われるケースも多い。このような事態を避けるためには、物理的な対策としては、フィルタリングの利用、携帯電話の暗証番号やクレジットカード番号を教えないなどが有効だろう。日頃から、子供がインターネットでどんなコンテンツを利用しているのかに関心を寄せ、把握しておくことも大切である。
相談内容(2014年6月・保護者・青少年男子)
子供が親のスマホを使ってオンラインゲームで遊んでいて、知らないうちにアイテムを購入してしまったようで、1カ月のクレジットカード会社の請求額が数万円に達していた。有料アイテムの購入は、一度だけ母親がしたことがあり、クレジットカード番号を入力していたので、ずっと使える状態になっていた。このような場合どうしたら良いか。
アドバイス
相談者は、クレジットカード決済ができることは知っていたが、それを回避する設定を知らなかったようだった。今後のためにも、ゲームサイトにログインしたままではなく、毎回IDとパスワードを入れ、購入時にも都度、パスワードを入力するようにしたい。子供が正しい年齢でゲームを利用しているかを確認しておくと良い。未成年者の契約破棄を主張して取り消すことができるかどうかについては、近くの消費生活センターに相談することを勧める。
ポイント
子供自身も有料だと認識しないまま、高額なゲームアイテムを購入してしまったというトラブルが増えている。インターネット取引では、クレジットカード番号などの情報を知っていれば、カード本体がなくても取引ができるため、カード本体を親が管理していたとしても、思わぬ高額な請求につながってしまうことがある。スマートフォンなどの機器で、購入時の決済がどのような手続きを経て行われるのかや、パスワードの仕組みなどについて、親子でしっかり把握しておくことが大事である。
相談内容(2014年3月・保護者・青少年男子)
子供の携帯電話にはインターネットにアクセスできないようにロックをかけており、ネットにアクセスしようとしても暗証番号が必要なのでつなげない。しかし、あるアプリの機能からネットに接続できてしまったようで、パケット通信料が発生してしまい、パケット定額の契約ではないため、請求額が高額になっていた。子供自身は料金がかかると思っていなかった。しかもネットに接続するときにメッセージが何も出ない。これは払わないといけないのか?
アドバイス
保護者が認識していなかった方法で、子供も知らずにネットにアクセスできてしまったことによる料金請求のトラブルだった。実際に利用しているので原則的には支払い義務はあると思われるが、子供が知らずに利用してしまったことや、通信料のメッセージが出なかったことについて電話会社に相談することを勧める。料金が発生したタイミングによっては、遡ってパケット定額制への契約に切り替えて料金を抑えることができるかもしれない。それでも納得いかないようならば、近くの消費生活センターへの相談を勧める。
ポイント
携帯電話にも、便利な機能が多数搭載され、インターネットに接続するサービスもある。保護者の知らないところで高額な料金が発生してしまうトラブルを防ぐには、携帯電話の契約内容、携帯電話機にどんな機能が搭載され、どのような仕組みで動作するものなのか親子で十分に理解し、よく話し合うことが不可欠であろう。見落としを防ぐためには、利用料金をこまめにチェックする習慣をつけることも大事である。
相談内容(2014年2月・保護者・青少年男子)
息子が携帯機器でゲームをしているのだが、オンラインストアから勝手にゲームアイテムを購入してしまい、1カ月の購入金額が数十万円に達していることがわかった。息子にも確認すると、「そんなに買ったとは思わなかった」と困惑しつつも認めた。課金できるようにしているのは親の責任であるし、クレジットカード決済のための暗証番号も管理不足だったと反省しているのだが、金額が大きくて困っている。オンラインストアには問い合わせをしたが、購入の取り消しはできないと言われた。クレジットカードは父親名義なので、父親からカード会社に連絡をとっている。
アドバイス
保護者側にも反省すべき点はたくさんあるとは思うので、落ち着いたら今回のことを振り返り、家族でよくお話をしていただきたいが、早急に解決したい支払いについては、アイテムを提供している会社とお話をする必要がある。保護者の同意なしに子どもが勝手に契約したのであれば、未成年者の契約の破棄が適用される可能性がある。交渉の余地があるかどうか、消費生活センターでは事例をたくさん扱っていると思うので、相談することを勧めた。
ポイント
IDやパスワード、クレジットカード番号など、一度登録してしまえば、機械側で記憶をしておくことで利便性があがる機能もある。しかし、青少年が利用するインターネットに接続できる機器においては、そのような機能を活用することで保護者の承認なく、課金や、買い物ができるので、決済は保護者が必ず行う、決済が終わったらデータを機械側に残さないなど注意が必要だろう。
相談内容(2013年8月・保護者・青少年性別不明)
子供が使うスマートフォンはパケット定額制の契約をしている。子供が祖父所有の携帯電話もそうだと思い使っていたようで 、今月使用・来月請求の通知が来たが、その金額が高額であった。どうにか ならないか。
アドバイス
契約している携帯電話会社や契約形態によっては、前月にさかのぼってパケット定額制を適用できるプランもあるようだ。例えば、ある電話会社は、契約回線あたり1回に限り、申込み前月から適用することができるとWebサイトに記載されている。まず利用している携帯電話会社へ問い合わせることを勧める。
ポイント
パケット通信料や契約形態のことを知らない子供が、いつも使っているスマートフォンと同じ感覚で使ってしまい、保護者はそのことに気づかず請求を受けて初めて知ったという事例である。インターネットに接続できる機器を子供に持たせる場合には、こうしたトラブルを未然に防ぐためにも、はじめに家族で利用ルールをよく話し合っておく必要がある。利用料金は無料ではないこと、特にインターネットを使うと高額なパケット通信料金がかかる場合もあることを家族で理解しておくことが大事である。
※ここに掲載してある相談事例は一つの参考例として掲載したものです。
同じようなトラブルであっても、個々の状況が異なるため、解決内容もそれに従い違ってきます。