相談事例

性的トラブル

相談内容(2013年1月・保護者・青少年男子)

息子がネットで知り合った複数の女子に性的な動画を送らせたり、卑猥な会話をしている。スマートフォンの危険性を良く知らずに与えてしまったことを後悔している。息子本人の名義で契約したが、なぜ未成年でも本人名義で契約できたのかがわからない。携帯を使いこなすのは子供の方が早く、暗証番号は変えられ、ロックもかけられている。
(後日の相談)児童ポルノ規制違反の疑いについて、警察に対応を求める決心をした。相手の女の子たちにも、自分が犯罪の可能性がある行為をしている、犯罪に巻き込まれる可能性がある行為をしている、その事に早く気付いて欲しい。

アドバイス

性的な画像や動画を送らせることは「児童買春、児童ポルノに係る行為等の処罰及び児童の保護等に関する法律」に違反する可能性がある。現在の行動は法律に触れる危険な行為であると伝えてほしい。本人名義での契約は、親権者の同意がなければできないはずであり、法定代理人である母親ができることは沢山あると思われるので、携帯電話会社や警察、弁護士等に相談され様々な方の知恵を借りることでよい方向へ向かうことを願ってる。

ポイント

スマートフォンを子供名義で購入してしまったことへの後悔の気持ちが伺える。警察への相談も勇気のいることであり、子供にとって最大の味方である保護者ゆえの行動であろう。インターネットでの出会いでは相手が見えないため、文字だけならば性別や年齢を偽ることができる。知り合った人が本当のことを言っている確証はない。子供を陥れるために同年齢を装って近づいてくる大人もいる可能性を考え、現在の行動が法律に触れる危険な行為であると自覚してほしいと痛感した事例である。

相談内容(2012年2月・青少年女子)

コミュニティサイトで知り合った成人男性と、メールや電話でやり取りしたあと、実際に会った。その場にはほかにも男性がいて、その男性たちと性的な行為をしてしまった。自分の責任なので反省しており、親にも知られたくないが、相手に対してはモヤモヤした気持ちが残っている。その後、相手とはメールや電話が繋がらない。コミュニティサイト内の掲示板を見ると、その男性から同じような被害に遭った子がほかにもいることがわかった。自分はもう二度としないが、被害にあっている他の子のために何とかしたい。

アドバイス

お話の状況から、警察に被害届を出すこともでき、その場合は保護者にもお話が伝わる点を話した。また、被害届を出すことにより相手が逆上する可能性についても伝えた。ただし相談するだけであれば保護者に知られることはなく、リスクもない。これからの対処方法もアドバイスしてくれるので、まずは近所の警察に出向き、お話を聞いてもらうとよいと話した。男性がコミュニティサイトで交際相手を求めるような行為をしているのであれば、規約違反でサイト運営者に通報することもできると伝えた。

ポイント

ネット上で知り合った相手と実際に会うことの危険性を改めて実感した事例。一部のコミュニティサイトなど、フィルタリングを利用していても遮断されないサイトがきっかけで青少年がトラブルに巻き込まれてしまうのは残念なことである。こうした被害に遭わないためには、自分のことを青少年だと知って近づいてくる異性に対して警戒心を持つことが一番の予防策であろう。ネットに慣れ、大人以上に機器を使いこなせていても、社会での経験不足のために悪意を持った大人によって被害に遭う可能性がある点を、青少年にしっかり指導していく必要がある。

相談内容(2011年6月・保護者・青少年女子)

子供に内緒で携帯電話のメールを読み、知らない人と性的な大量のメールのやり取りをしていることが分かった。携帯電話の使用時間も長く、夜遅くまでメールをしている。どうしたらよいか?子供に携帯を見たとは言えないので電話会社にも相談したら、通信履歴を確認して知ったと言ったらよいとアドバイスされた。

アドバイス

携帯電話を子供に持たせる時に、最初にルールを決めなかったことが今の状態を引き起こしている。携帯電話を使用する上での危険性、インターネットの危険性、どんなによさそうな人でも、文字だけでは分からないこと、知らない人と直接連絡をとることの危険性を話し合い、これからの利用ルールを決めるとよい。家族でしっかり話し合い、ルールを決めて、ルールを守れないようなら契約を変更するなどルールを2重にすると良い。

ポイント

携帯メールを見たとは言えない保護者の悩みがよくわかる。子供には通信履歴サービスを見て知ったと伝えればよいとの携帯電話会社からのアドバイス、そして「こたエール」でルール作りのアドバイスへつながる。保護者・携帯電話会社・こたエールで連携プレーができた事例である。

※ここに掲載してある相談事例は一つの参考例として掲載したものです。
同じようなトラブルであっても、個々の状況が異なるため、解決内容もそれに従い違ってきます。