相談事例

性的トラブル

相談内容(2020年11月・保護者・青少年女子)

娘のスマートフォンを見て、SNSで男性とやり取りしていることを知った。相手から裸の写真を送ってほしいとのメッセージがあり、画像を送信したような形跡が残っていた。性に興味を持つ年代なのでどのように注意したらよいかわからない。

アドバイス

18歳未満の裸の画像、下着姿の画像は児童ポルノである。性的好奇心を満たす目的で所持していたり、児童に送らせたり、インターネットに載せたりすることは違法である。また、不当に要求する行為も東京都では条例違反となる。これらの法律や条例を娘さんが理解できるように親子でお話し合いすることを勧める。相手が娘さんの写真を持っているとしたら、写真がどのように使われるのかコントロールできない。被害を防ぐために自宅を管轄する警察署に相談してほしい。

ポイント

インターネット上では最初は良い人を装って近づいてくる者も多く、思春期の子供は異性への興味から裸の自画撮り写真を渡してしまうトラブルが依然として多い。どんなに良い人だと思ったとしても、やり取りが進む中で相手が法律やルールから外れる発言をしてきたり、無理な要求をしてきたらすぐに離れて身を守ることが大事である。知識や経験が未熟な子供はインターネット上でも犯罪のターゲットになりやすいことを日頃から家族で共有し、何かあった時には気軽に保護者に相談できる関係性を築いておけると良い。

相談内容(2020年10月・青少年女子)

お金を渡すと言われて自分の裸の写真を送ってしまった。その後、写真を全部消したと言われブロックされたが、本当に消したか心配になっている。

アドバイス

18歳未満の児童の性的な画像や動画は「児童ポルノ」にあたり、どんな理由があっても、自分の裸や下着姿の写真を渡してはいけない。相手が児童の裸の画像を持っていることは法律に反する行為の可能性がある。今後、画像が悪用されたり、これ以上被害を広げないためにも、最寄の警察になるべく早く相談してほしい。

ポイント

知識も経験も未熟な未成年者から裸の自画撮り写真を送らせようとする、巧妙で悪質な手口が後を絶たない。青少年が自ら裸の自画撮り写真を送ってしまうことも、絶対にしてはいけないことだと理解してほしい。このような心配事が起きてしまったときに大事なことは、写真の悪用を防ぐことである。保護者や警察に助けてもらいながら対策をしっかりと行い、一刻も早く安心できる状態を取り戻すことを考えてほしい。

相談内容(2020年9月・青少年女子)

数年前に男子に裸の写真を要求されて送ってしまった。現在、その人とはトラブルになっており、写真を他人に晒されているかもしれない。

アドバイス

18歳未満の児童の性的な画像は「児童ポルノ」にあたり、法律で厳しく規制されている。今後、どのような事情があっても、自分自身の裸や下着姿の写真を他人に送ってはいけない。相手が児童ポルノを所持していることや、インターネット上に児童ポルノを投稿することも法律違反の可能性があるため、相手と話し合いをして手元から写真を削除できるのが望ましい。1対1での話し合いが難しいようであれば、信頼できる身近な大人や友人にも協力してもらってほしい。拡散の不安を警察に相談することもできる。警察は味方になってくるので安心して相談してほしい。

ポイント

一度相手に送ってしまった写真を取り戻すのは簡単ではない。時間が経過するほど、その写真がどのように扱われているのかを確認することも、完全に削除することも難しくなってしまう。親しい友達や交際相手であっても、性的な写真や動画の要求にはきっぱり断ってほしい。どのような理由があっても将来のことを考えて踏みとどまることが大切である。

相談内容(2020年8月・青少年女子)

SNSで知らない人から裸の写真を送れと言われ、最初は断っていたが何度も言われて送ってしまった。顔は写っていない。相手にはSNSアカウントが知られており、載せていたプロフィールのスクリーンショットを撮られた。それを拡散されたくなかったら顔つきの裸の写真も送れと脅されている。

アドバイス

18歳未満の児童の性的な画像や動画は児童ポルノにあたり、法律で規制されている。どんなに信頼している人でも、自分の裸や下着姿の写真を渡してはいけない。相手が裸の画像を持っていることは法律違反の可能性があり、脅す行為も内容によっては刑法に反する可能性がある。これらのことから、警察へ相談してほしい。警察は味方なので、被害を大きくしないためにも安心して相談してほしい。

ポイント

どのような状況でも、誰にも裸の自画撮りを渡してはいけないが、もしも渡してしまったら、そのときにはためらわずに保護者や警察に相談してほしい。大人には相談しにくいトラブルだが、少しでも被害を食い止めることを優先してほしい。相手に関する情報、やり取りの内容も、今後の対処のために大事な証拠となるので、不安かもしれないが消さずにしっかりとスクリーンショット等に残しておくことが重要である。

相談内容(2020年6月・保護者・青少年女子)

娘のSNSに友達からダイレクトメッセージが届いて会話をしていると、途中で相手の保護者が出てきて下着の話になり、裸の動画を送ってしまった。変だと思って友達に確認したところ、乗っ取られたアカウントだと分かった。そのアカウントはすでに削除されているが、今後どうすれば良いか。

アドバイス

18歳未満の裸の画像・動画は児童ポルノにあたり、撮影、送信させることは違法であり、不当に要求する行為も東京都では条例違反となる。相手は法律と条例に違反しているため、警察に相談することを勧める。相手に渡してしまった動画については、コントロールはできないが、警察が捜査をすることで削除や拡散を防げる可能性もあるため、自宅を管轄する警察署に相談をしてほしい。

ポイント

友達のSNSを乗っ取った相手に裸の動画を送ってしまった被害の事例である。文字だけのやり取りでは相手の顔が見えず、友達承認をしている相手がなりすましだと気づくのは難しい。SNSの特徴を悪用した手口だが、このような被害が繰り返されないように、相手が誰であっても、どのような理由があっても、性的な画像や動画を相手に送らないこと、要求されても断ること、自ら撮影しないことを守ってほしい。

※ここに掲載してある相談事例は一つの参考例として掲載したものです。
同じようなトラブルであっても、個々の状況が異なるため、解決内容もそれに従い違ってきます。