相談事例
迷惑メール
相談内容(2012年8月・青少年女子)
携帯電話に毎日届く迷惑メールが怖い。内容は、「高収入を稼げる仕事がある」といったもの。1日に何通も来るのを止めてほしい。迷惑メールが来た原因は心当たりがある。ずいぶん前に、変なサイトに登録され、お金を請求された。以来、迷惑メール防止設定をしたが、それでも止まらない。アドレスを変えれば来ないと聞いたが、本当か?両親には話していない。
アドバイス
迷惑メールが届いたきっかけを考えると、メールアドレスを変えてみるのも1つの方法である。アドレス変更のためには、携帯電話の暗証番号も必要になるので、契約者に話して手続きしてもらうとよい。自分で言いにくい場合は、こたエールから保護者に説明することも可能と伝えた。
ポイント
大人であれば放置できる迷惑メールも、青少年にとっては無視できない大きな問題だと実感した事例である。自分が何か悪いことをしたと思い込み、保護者に話すことで叱られるのではないか?携帯電話を取り上げられるのではないか?と心配して相談できないケースが見受けられる。誰にも相談できずひとりで悩みを抱え込んでしまうのを防ぐために、保護者は、子どもが正直に相談したことに対しては小さなことにも耳を傾け、子どもを守る意識で接してほしい。また、日頃から家族でよくコミュニケーションをとり、相談しやすい環境を家庭内に作ることも大事である。
相談内容(2012年6月・青少年女子)
迷惑メールがたくさん届いて困っている。ドメインで拒否したり、URL付きを拒否したりしているけど、まだ来る。メールアドレスは変えたくないけど、変えたら届かなくなるのか。
アドバイス
迷惑メールの設定はいくつかあるが、拒否したい人を登録しても、アドレスを変えて送られてくるため、受信したい人のアドレスだけを登録し、アドレス帳に登録している人だけ受信するという方法なら、迷惑メールは100%防げると話した。しかし、受信したい人を都度登録しなくてはいけないので手間はかかることを伝え、しばらくは、その方法で利用してみて、数か月後とかに、元に戻してみるのも良いかもしれないと伝えた。アドレスを変更してもいずれ迷惑メールは届くかもしれないが、ネット上にアドレスを書かない、怪しいサイトに登録をしない等で、未然に防げるとアドバイスした。
ポイント
迷惑メールへの対処法は、受信側での拒否設定により、メールを受け取らないようにすることが最善の対策である。しかし、迷惑メールは次々と手法を変えて送られてくるため、差出人のアドレスの傾向を分析して、拒否設定を工夫する必要がある。拒否設定を組み合わせても効かないケースでは、今回の相談のように、受信したいアドレスだけを指定する方法が確実である。同時に、迷惑メールが増える原因を作っているのは、無料サイトへの登録やアンケートの入力など、メールアドレスを自ら安易に記入する行為であることも忘れてはならない。
相談内容(2012年5月・青少年女子)
アクセス制限をかけていて、出会い系サイトにはアクセスできないのに、出会い系サイトからメールが1日15件位来る。あなたと会いたいというメールが何通も来る。どうすれば良いか?
アドバイス
迷惑メールは、インターネット上に掲載されているメールアドレスを収集したり、メールアドレスを登録させるためのおとりサイトを設置したり、さまざまな手段で集められる。収集されたメールアドレスは、業者のメール送信リストに登録され、迷惑メール送信の宛先として利用される。このことから、迷惑メールを防ぐには、むやみに個人情報をインターネット上に記載したり、サイトに登録したりしないことが重要である。迷惑メールブロック機能を上手に利用することも有効である。出会い系サイトからのメールをブロックするのであれば「URLリンク付きメール拒否設定」が有効。ただし必要なURLが付いているメールも拒否されるため、「受信許可リスト」を併用すると良い。
ポイント
知らないサイトからの突然のメールに戸惑い、アドレスが知られていることに不安を感じてしまうが、アドレスはさまざまな場面で収集され、迷惑メールの宛先に利用される。青少年の携帯電話の所持率がますます上がる中、個人情報が収集される仕組みや、収集されないための心がけを、周囲の大人が正しく教育できることが望ましい。
相談内容(2012年4月・保護者・青少年女子)
娘と共有で使っている携帯電話に、「おめでとうございます!3000万円が当選しました」という内容のメールが何通も続いている。「退会はこちら」というボタンもあるようだが、どのような対処をすれば良いか。
アドバイス
相手の狙いは返信させることでメールアドレスが確実に使われていることを知ること。決して返信したり退会ボタンをクリックしたりせず、電話連絡も取らないことがトラブル回避になると伝える。執拗に着信するメールは、着信拒否することを勧める。娘さんと共有の携帯電話のため、親も子も、メールアドレスを書き込む場合には本当に必要なのかを必ず確認するように伝えた。またフィルタリングを利用していないことから、より安心して使うには、その利用も検討してほしいと伝えた。
ポイント
不審なメールに対しては、返信したり問い合わせをする行為こそが、自分のメールアドレスを相手に伝え、不当な請求を受けるなどのトラブルの種をまいてしまうことになる。知らない送信元からのメールは、その内容に関心を持ったとしても、安易に信用せず、個人情報を伝えてはいけないという意識を持つことが大切である。
相談内容(2012年2月・青少年女子)
迷惑メールがたくさん届く。裁判にかけるといったことが書いてあった。裁判を受けないといけないのか?こういうときはアドレスを変更してよいのか?
アドバイス
身に覚えのない請求に応じる必要はない。アドレス変更も有効だが、なるべく変えずに対処するには、携帯電話の迷惑メール防止の対策をするとよい。これ以上迷惑メールを増やさないために、懸賞サイトへの登録、無料のダウンロード、占いサイト等、メールアドレスを記入する場面では、これまで以上に気を付けてほしい。携帯電話に「フィルタリングサービス」が適用されているかどうかについても確認してほしい。フィルタリングサービスを利用することで、有害サイトへのアクセスを防ぎ、迷惑メールが発端となる予期しない登録や請求にあうことも回避できる。
ポイント
突然に迷惑メールが増えると「なぜだろう?」と考える。送信者がランダムに作ったメールアドレスが偶然にも合致する場合もあるが、ショッピングや占いサイトに入力したメールアドレスが発端となることも。メールアドレスも大切な個人情報の一つと意識して、記入を求められた場合には十分に注意を払わなければならない。受信したくないメールアドレスは受信拒否設定を、確実に受け取りたいメールは受信指定設定等、携帯電話にそった対応については、携帯電話会社の店頭で詳しい情報を入手するとよい。
※ここに掲載してある相談事例は一つの参考例として掲載したものです。
同じようなトラブルであっても、個々の状況が異なるため、解決内容もそれに従い違ってきます。