相談事例

迷惑メール

相談内容(2016年2月・青少年女子)

ある携帯小説サイトのパスワードが知りたくて登録したところ、出会い系サイトだった。ハンドルネーム、メールアドレス、性別、パスワード、プロフィールを登録した。その後、迷惑メールがたくさん届き、どうしたら良いのだろうか。メールの相手に居場所を突き止められたりしないか心配。

アドバイス

迷惑メール拒否の対処を勧める。利用している携帯電話会社が提供する迷惑メール対策が可能である。様々な設定方法がありメールアドレスを指定して拒否、URL付きのメールを拒否等、届く迷惑メールの種類によって設定を変えていくと良い。心当たりがないメールアドレスからのメールにも返信せずに、きっぱりと無視をしてほしい。メールアドレスから個人の名前や住所を突き止めることは難しい。万が一、身の回りで不安なことが起きた時は、迷わず警察へ相談することを勧める。今後は、必ず利用規約をしっかり読んでからサイトの利用を開始する、あるいは利用を止めるなどの判断をしてほしい。

ポイント

メールを受け取る人の意思に関わらず勝手に送りつけられてくるのが迷惑メールである。誰にでも起こり得るトラブルだと考えてほしい。メールに「配信を停止するには、ここから返信する」と誘導する文章が書いてあっても、絶対に返信しない。これはメールアドレスが有効であると自ら伝えないためである。できるだけ多くのアドレス収集が目的の場合があり、返信することで迷惑メールが増えることも考えられる。メールに書かれたURLをクリックすれば、ウイルス感染も起こり得る。迷惑メールは「開かずに捨てる」が基本である。

相談内容(2016年1月・青少年女子)

債権回収担当という名義から何度もメールが来る。内容は、未納金がある、退会料金が払われていない、というもの。知らず知らずのうちに利用してしまったかも知れないと思うと怖い。

アドバイス

有料サービスを利用した覚えがない、入会をした覚えがないのであれば、届いているメールは、いわゆる迷惑メールである。料金を支払わなければならないのか不安に感じていても、利用した覚えがないのであれば、きっぱり無視をしてほしい。もしも、何らかのサイトに登録をしたことがあり、今回の請求が届いているのであれば、サイトの利用規約などを確認する必要があるだろう。

ポイント

料金を請求されたとしても、身に覚えがなければきっぱり無視することが大事だが、この事例のように、過去に閲覧した別のサイトの利用料金のことかもしれないと思い込んでしまう相談者も多い。このような思い込みを巧みに利用する手口が増えている。落ち着いて、利用したサイトで有料契約が成立しているのかを見極める必要がある。迷惑メールは、不特定多数へ無作為に送信されていることも多く、メールを受け取ったとしても、名前や住所などが知られているとは限らない。相手に連絡をすることが、個人情報を相手に伝える行為だということを青少年はしっかりと覚えておいてほしい。

相談内容(2015年12月・青少年女子)

「有料動画の閲覧履歴があり、登録解除の連絡をしないと法的措置に移る」という内容のメールが届いた。友人に相談すると、多分迷惑メールだろうから無視をすればそのうち来なくなると言われた。しかし初めてのことで不安になってしまった。身に覚えがないのにこのようなメールが来てとても怖い。このような場合、一体どうしたら良いのか。

アドバイス

メールの内容に心当たりがまったくないならば、きっぱりと無視することが何より大事である。法的処置などの言葉を読むと心配になるが、その結果、電話をかければ、電話番号が相手に伝わってしまう。より深刻なトラブルにならないようにするためにも、問い合わせの電話をかけたり、 メールに返信しないように注意してほしい。今後もメールが届いたら、迷惑メール設定をするか、自分自身のメールアドレスを変更する等で対応すると良い。他にも心当たりがないメールアドレスでメールが届いても、きっぱりと無視をしてほしい。

ポイント

身に覚えがない内容のメールが届いたという相談が多く寄せられる。メール以外にも、電話、ショートメッセージ、SNSのメッセージで届くケースも見られる。迷惑メールの手段は多様化していても、自分に必要のない内容には無視をするという基本的な対応は同じである。迷惑メールを受け取らないために、送られてきた内容や特徴に応じて、受信拒否設定の工夫をすると良いだろう。青少年の場合は、知り合い以外からの連絡を受信しないように対策しておくことも有効である。

相談内容(2015年10月・青少年女子)

「無料期間中に退会申請が行われなかったので利用料金が発生している」という内容で、支払い催促のメールが来た。しかし心当たりはない。無視していたが、違うアドレスからもメールが来て、怖くなり退会申請のメールを送信した。すぐに性別を問い合わせるメールが来て、放置しているとまた催促のメールが届いた。性別くらいなら良いと思って送ると、次は住所を問い合わせるメールが来た。住所を送るのは怖かったので止めている。無視しても大丈夫か。

アドバイス

利用した覚えがない、登録をした覚えがないのであれば、届いているメールは迷惑メールだと思われる。知らない人からのメールは開かずに捨ててしまうことが大事である。書かれているURLにアクセスしたり、メールに返事をしたり、退会の申請をしてしまうと、更なるトラブルに繋がる恐れや、迷惑メールを増やす原因となるので注意する。退会申請をしたことで、今後もさらに催促のメールが届く可能性がある。しかし、身に覚えのないメールは無視をし、削除するよう心がけてほしい。迷惑メール設定をすると良いだろう。

ポイント

どんなに注意をしていても、今回のようなメールが届く可能性は誰にでもある。より深刻なトラブルに巻き込まれないように、心当たりがない送信者から届くメールは「開かない」、個人情報を記入させるようなメールには「入力しない」という姿勢が基本である。どのような場面でも、自分の個人情報を本当に書く必要があるのかどうかを、常に考えられると良い。迷惑フィルターの設定を利用していても、フィルターをすり抜けて届くものもあるので注意が必要である。

相談内容(2015年9月・青少年女子)

スマートフォンのメッセージアプリに、ある動画の利用料金が未納になっており、必要手続きを行わないと法的手続きに移る、という内容のメッセージが届いた。この動画にはまったく心当たりがないが、どう対応すれば良いのか。メッセージに書いてあった電話番号にスマートフォンから電話をかけてしまったが、相手は出なかった。

アドバイス

その動画に心当たりがないのであれば、このようなメッセージが届いても、無視することが大事である。しかし相手に電話をかけていることから、電話番号が相手に伝わっている可能性を考えて対応することになる。電話の着信時には必ず電話番号を確認すること、今回の相手からの着信には絶対に出ない、非通知や心当たりがない電話番号も同様である。相手の電話番号を指定して着信拒否設定にすることもできる。電話の対策については携帯電話ショップに行き、説明を受けると良いだろう。相手に電話をかけることで、電話番号を相手に伝えることになることも、しっかりと意識し、今後もし同様のメッセージやメールが届いても、きっぱりと無視する。

ポイント

来てほしくないメールを受け取らないようにするために、各電話会社のホームページでも詳しい説明が書いてあるので参考にしてほしい。迷惑なメール、スパムメールを受け取ったら、「メールを開かない」「クリックしない」「入力しない」が第二、第三のトラブルを防ぐ方法である。心当たりがないのに連絡を促すようなメールが届いたら、そこにはメールアドレスを収集する目的がある可能性も考え、本当に連絡をしても良いのかをよく考えて慎重に行動することが大事である。

※ここに掲載してある相談事例は一つの参考例として掲載したものです。
同じようなトラブルであっても、個々の状況が異なるため、解決内容もそれに従い違ってきます。