相談事例

迷惑メール

相談内容(2015年8月・青少年男子)

出会い系サイトの利用者から、ポイントを購入してほしいというメールが送られてくる。しかしそのようなサイトを利用したことはない、見覚えもない。ポイントを購入しなければペナルティが発生したり、問題になると言われている。利用者から、個人情報を調べる、提訴する、などと言われている。メールアドレスを教えていないのに、その利用者の関係者までメールをしてくる。

アドバイス

利用した覚えがない、登録をした覚えがないのであれば、いわゆる迷惑メールだと思われる。迷惑メールは、インターネット上に書き込まれたメールアドレスが収集されたり、メールアドレスを集める目的で設けられたおとりサイト等、あの手この手でメールアドレスを集める。収集されたメールアドレスは、業者のメール送信リストに登録され、様々な迷惑メールの送信先として利用される。メールに書かれているURLにアクセスしたり、メールに返事をしたり、退会の申請をしてしまうと、更なるトラブルに繋がる恐れや、迷惑メールを増やす原因となる。身に覚えのないメールは無視をし、削除する。迷惑メール設定をすると良いだろう。

ポイント

日常生活の連絡手段として電子メールがなくてはならないものとなっているが、それにまつわるトラブルの1つがスパムメールである。受信者側の状況に関係なく届くものだが、対処法の基本は、心当たりがない内容、知らない送信者からのメールは開かないこと、返信しないこと、そして添付されたファイルがあっても開かないことである。スパムメールによっては、ウイルスが添付されているケースもある。ウイルスに感染すると、スマートフォン内のアドレス帳が収集されるなど、自分が被害を受けるだけでなく、他人に迷惑をかけてしまう可能性もあるので注意が必要である。

相談内容(2015年7月・青少年女子)

有料情報サイトから請求メールが届き、どうしたら良いか。有料サイトを利用した覚えはないが、以前、無料サービスのサイトにメールアドレスを登録したことがあり、それが有料情報サイトのことかもしれない。自信がなく不安。

アドバイス

知らない送信元や身に覚えのない内容のメールは、スパムメール(迷惑メール)として無視することが基本的な対応である。有料契約は、相手の一方的な主張だけで成立するものではない。記憶が曖昧だとしても、焦ってお金を支払ったりメールに返信したりしてはいけない。実際に有料サービスに申し込みをしていたとしたら、料金の説明、支払い方法の説明など、申し込み内容が画面に提示されたはずである。最終確認画面が用意され、間違えた場合に訂正をする仕組みも用意されていなければならない。自分の意思で有料契約に同意したのかをよく思い出し、記憶にないのだとしたら、無視をすることが一番良い。

ポイント

身に覚えのない請求メールに対してはきっぱり無視することが正しい。スパムメールが発端となって、トラブルを深刻化させないために、メールに返信をせず無視する対応が大事である。しかし、知識や経験のない青少年の場合、もしかしたら有料サービスを利用したのではないか等、不安になることもあるだろう。そのような時は、一人で判断せずに、周囲の大人や家族に相談することが事態を悪化させないヒントだろう。無料のプレゼント、無料のサービスという言葉に惹かれ自分のメールアドレスを記入する場合も、本当に必要なのかを落ち着いてよく考えることがトラブルの予防につながる。

相談内容(2015年4月・保護者・青少年女子)

娘の携帯電話に督促状のメールが届いた。有料サイトの無料期間が過ぎて料金が発生しているという内容だった。弁護士の名前も記載されているが連絡先などは書かれていない。利用したサイトの名称や運営会社の情報、金額も書かれていない。娘は、無料サイトにメールアドレスを登録した覚えはあるものの、有料登録には心当たりがまったくないと言っているが、どのように対処したら良いか。

アドバイス

有料サイトを利用した覚えがなく、内容に心当たりがないのであれば、料金を請求する迷惑メールの可能性が高い。一切無視することが一番良い。迷惑メールが届く原因はさまざまあり、無料サイトに登録したことで迷惑メールの送信先に利用されたのかもしれない、単にランダムに文字を組み合わせただけかもしれないが、いずれにしても無視することを勧める。メールに返信をしたり、リンクをクリックすることでトラブルに発展することもあるので注意してほしい。迷惑メールは、一度受信すると続いて届くことも多いので、携帯電話の迷惑メール機能を利用することを勧める。

ポイント

迷惑メールの手口や文言はますます巧妙化しているが、心当たりのない請求メールには無視することが原則である。無視できずに、焦ったり、不安になって相手に連絡をしてしまうことで、トラブルに発展してしまう。返信や連絡をするように仕向けることが相手の狙いであることを知っておく必要がある。携帯電話やインターネットを利用している限り、スパムメールを受け取る可能性は誰にでもあり得ることだと理解し、基本的な対応である、開かない、返信しない、URLをクリックしない対処法を身に付けておきたい。

相談内容(2015年3月・青少年女子)

以前登録したサイトの費用が未払いであり、債権回収手続きに入るという内容のメールが送られてきた。まったく心当たりがなかったが、退会処理のために、メールに書かれていたURLを慌ててタップした。住んでいる都道府県と携帯電話の番号を書いて送信すると、問い合わせ先が書かかれたSMSメールが届いた。

アドバイス

サイトの利用に心当たりがまったくないならば、きっぱりと無視する、関わらないことが何より大事である。しかし、メールに反応して自分から電話番号を書き込んだために、結果としてSMSメールが届いてしまった。今後、メールや電話での連絡に応じないために、迷惑メール設定や着信拒否設定などで対処すると良い。

ポイント

読むだけでも恐怖感、不安感をあおるようなメールが届けば、誰でも慌ててしまう。そこが相手の狙いである。あたかも自分のことを知っているような表現で返信を促されたとしても、心当たりがなければ無視する、相手と関わらないことが、トラブルに発展させないための最善の対処法である。心当たりのないメールに反応してしまうことで、この事例のように、携帯電話番号を入力するなど、さらに個人情報を送信するきっかけを作ってしまうことになる。メールの本文に書かれているURLにも、不用意にクリックしないことが大事である。

相談内容(2015年1月・青少年男子)

メッセージアプリにチェーンメールが届いた。もし回さなければ自分の誕生日に悪いことが起きるという内容だったが、回さなくても大丈夫だろうか。

アドバイス

受け取った人にメールをさらに転送させる内容のメールをチェーンメールという。このようなチェーンメールは、どんな内容であっても転送しないことがマナーである。チェーンメールは迷惑メールなので、ほかの人に回すことで、自分自身も迷惑メールの加害者になってしまう。チェーンメールの内容は、人助けやワンクリック詐欺へのリンクが含まれている事例などが確認されている。どのような内容だったとしても、他の人に回すように呼び掛けるメールは、内容を無視して自分のところで止めることが正しい対処である。

ポイント

チェーンメールは、最近はメッセージアプリやSNSなど、新しいコミュニケーションツールを通じて転送されてくるものもあるようだ。しかし、手段は変わっても、誰かに転送を促す内容ならばチェーンメールである。不安にかられて迷惑なメッセージを自ら広めてしまわないように、内容を問わず回さないことがチェーンメールへの正しい対処である。

※ここに掲載してある相談事例は一つの参考例として掲載したものです。
同じようなトラブルであっても、個々の状況が異なるため、解決内容もそれに従い違ってきます。