相談事例

迷惑メール

相談内容(2020年7月・青少年女子)

SNSに友達から怖い内容のチェーンメールが届いた。数十人に回すように書いてあったので自分にも回ってきたのだと思う。自分は拡散しなかったが、内容がとても怖かった。

アドバイス

チェーンメールを他人に送らずに止めたのは適切な対応である。読むと怖くなるような内容に限らず、どのような内容であってもチェーンメールを他人に送ることはマナー違反となる。負の連鎖を勇気をもって止められたのは立派な対応だったと考えてほしい。

ポイント

転送を促す内容のチェーンメールは一種の迷惑メールである。デマや不確かな情報をたくさんの人に回すことで、自分自身も迷惑行為に加担してしまうことになると理解してほしい。大切な友達に嫌な思いをさせないためにも、受け取ったチェーンメールは回さずに止められると良い。チェーンメールの適切な転送先も用意されているので、止めるのが不安なときには保護者にもお話して利用してほしい。

相談内容(2020年6月・青少年女子)

SNSに知らない人から脅しのメッセージが届いた。まったく知らない人なので、ブロックして削除した。個人情報を特定すると言われたが大丈夫か。

アドバイス

知らない人からのメッセージには無視すること、相手をブロックするのが正しい対応である。メッセージが届いただけでは個人は特定されていないと考えて良いだろう。今後、同じようなメッセージを受け取らないために、メッセージアプリで受信拒否や、知らない人からのメッセージを防ぐように設定すると良い。

ポイント

SNSに限らず、電子メール、携帯電話のショートメッセージも含め、知らない人から届くメッセージは迷惑メッセージと考えて、どのような内容であっても返信をしないことが基本的な対処法である。返信をすることで、お金を支払うように仕向けられたり、さらに個人情報を収集されるなどの心配事が増えてしまうこともあるため気を付けてほしい。その他、添付ファイルは開かない、本文中のURLをタップしないなど、冷静な対応を心掛けることがトラブルの未然防止に繋がる。

相談内容(2020年2月・青少年女子)

芸能人を名乗るメールやお金を払うというメールが送られてくる。性的な写真が送られてくることもある。これらは無視して良いのか。

アドバイス

利用したことのないサイトや、知らない人からのメールは迷惑メールと考えてほしい。迷惑メールの内容は、金銭を要求するもの、恋人や友達勧誘、出会い系サイトへの誘導など色々ある。メールの中に書かれているURLにアクセスしたり、メールに返事をしてしまうと、更なるトラブルに繋がる恐れや、迷惑メールをもっと増やす原因になる。身に覚えのないメールは無視をし、削除するよう心がけてほしい。迷惑メール対策もすると良い。

ポイント

キャリアメールやショートメール、フリーのメールアドレスなど、様々な手段で送られてくる迷惑メールには、怖がらずにきっぱりと無視してほしい。利用しているメールサービスに応じて、受信拒否や迷惑メールフィルターなどを利用することも有効である。一見、迷惑メールのように見えなかったとしても、「誰だろう」と思って返信をしないように注意してほしい。

相談内容(2018年11月・青少年女子)

自分が見ていないアダルト動画の会費を催促するメールが届いた。メール本文のリンクをクリックすると、契約書のページが表示され、自分の個人情報や弁護士の名前が載っていた。お金を支払わないと裁判を起こすとか、財産を差し押さえるなども書かれていた。解約するには電子マネーで支払うことになっている。お金を支払えばそれ以上は請求されないようだ。契約書の内容が本物に見えたので返信をしてしまった。

アドバイス

身に覚えがない内容であれば、迷惑メールと考えて無視をし、利用していないサービスの支払いをする必要はない。メールを読んだ人を怖がらせてお金を支払わせる手口も多く、一度支払うと取り戻すことが難しいため、確信がないうちは支払ってはいけない。個人情報が書かれていてとても不安に思ったかもしれないが、おそらく何かの理由でメールアドレスと個人情報の組み合わせが漏れてしまった結果だと思われる。今後もメールが続くかもしれないので、迷惑メール拒否設定をして防ぐことを勧める。

ポイント

迷惑メールは様々な内容で届くが、この事例のように個人情報や裁判という言葉で無視できないように思わせる内容も多く見られる。電子マネーでの支払いを要求する手口も増えている。電子マネーは購入が簡単で、メールのやり取りだけで送金が完了してしまうため、青少年は特に注意してほしい。どのような内容であっても、身に覚えがなければ迷惑メールの可能性を疑い、安易にクリックしない、返信をしないことが、被害を大きくしないための基本的な姿勢だと考えてほしい。

相談内容(2018年9月・青少年女子)

保護者のスマートフォンからアダルトサイトにアクセスしてしまい、おそらくそれが原因で保護者のスマートフォンに変なメールが届いた。保護者が寝ているときに着信に気付いて見てみると、相手は知らない名前を名乗っていて、「写真見ますか?」と書いてあった。怖くなってすぐに消したが、今後もメールが届いたらどうしたら良いか。アダルトサイトには、ゲームをしていたときに間違えて広告をタップしてアクセスしてしまったがすぐに閉じた。電話番号もメールアドレスも伝えたりしていない。

アドバイス

アダルトサイトを開いただけではメールアドレスが相手に伝わることはないので、そのサイト側がメールを送ってきたとは考えにくいだろう。自分にとって必要のないメール、心当たりのない人からのメールであれば、迷惑メールと考えて無視しているのが基本的な対応である。メールに返信をしたり、メールに書いてあるURLにアクセスしてしまうことでさらに心配事が起きてしまうかもしれないので、無視して削除するのが一番良い。ただし、届いているのは保護者のスマートフォンなので、迷惑メールかどうかは保護者に判断して対処してもらうのが良い。

ポイント

心当たりのない内容、知らない人からのメールは迷惑メールとして無視するのが一番安全な対応だとされているが、身に覚えがあるために対応に迷うケースもあるだろう。しかし、そのような場合でも焦ってメールに反応しないことが大事である。迷惑メールかどうかの判断に迷ったときには、よくわからないまま一人で対処しようとするのではなく、保護者に相談して一緒に対応してもらってほしい。

※ここに掲載してある相談事例は一つの参考例として掲載したものです。
同じようなトラブルであっても、個々の状況が異なるため、解決内容もそれに従い違ってきます。