相談事例

架空請求

相談内容(2014年7月・保護者・青少年男子)

子供が親のスマートフォンでインターネットを閲覧し、有料サイトをクリックしたらしく高額請求された。子供から有料サイトの画面を見せられ、焦って登録解除の電話をかけてしまった。電話ではお金を支払うように要求され、振込み方法をメールで連絡すると言われ、自分の名前とメールアドレスを伝えた。その後、インターネットでこのことをいろいろ調べているうちに、「絶対に電話をかけてはいけない、電話をかけると個人情報を知られてしまう」とわかり、不安になってしまった。

アドバイス

電話番号やメールアドレスを知られたとしても、電話会社が契約者の情報を勝手に第三者に教えることはないので、住所までは知られていない。電話番号やアドレスを変更すれば、相手からの連絡手段はなくなり、変更後の情報を調べることは難しい。仮に今後も請求が続いたとしても、有料の契約が成立していないのであれば、請求に応じる必要はないので、毅然として無視していれば良いだろう。迷惑メールブロック対策、電話の着信拒否、フィルタリングの利用によっても防げることである。

ポイント

架空請求トラブルに対しては、相手からの支払い請求には一切応じないこと、相手に連絡をしないことが基本的な対応だが、大人でも突然のことに焦って連絡をしてしまい心配事を増やしてしまうケースが少なくない。架空請求で良く見られるアダルトサイトからの誘導では、年齢を偽り先に進んでしまったことが要因であることが多いので、ルールを守って利用することなど、夏休みなど長期の休暇期間中は、親子のコミュニケーションをとる良い機会でもあるので、携帯電話やインターネットとの安全な付き合い方について話し合えると良いだろう。

相談内容(2014年6月・青少年女子)

興味本位でアダルトサイトに入り、18歳以上を選んでしまった。後から有料だと分かり退会手続きのメールをした。しかし、料金を払っていなかったので退会できず、誤操作のための問い合わせ先に電話をした。電話では、違法行為をしているため再度電話をしなければ、警察に連絡すると言われた。電話しようと思うが大丈夫だろうか。サイトには架空請求ではないことや、滞納すると請求書を送るなどが書いてある。登録したときにスマートフォンの端末情報も知られてしまった。

アドバイス

料金がかかることを後から知ったのであれば、電子消費者契約法に定められている錯誤(さくご)による契約の無効を主張することができる可能性があり、また、誤操作による訂正のお願いをしたのに、「料金を払っていなかったので退会できない」という状況ならば、特定商取引に関する法律の「消費者が申込み内容を容易に確認、かつ、訂正できるような措置がなければいけない」に反する行為である可能性がある。つまり、契約の無効を主張することができる。「架空請求ではない」、「滞納すると請求書を送る」などの言葉は、利用者を不安にさせてお金を支払うように仕向けている可能性がある。携帯の端末情報には個人情報は一切含まれていないことから、これ以上、個人情報を知られて不安にならないために、相手に連絡をしてはいけない。

ポイント

有料サイトで意図せずお金を請求されてしまう架空請求トラブルは、年間を通じてもっとも多い相談である。青少年の場合は、年齢を偽った点は反省してほしいが、このようなトラブルに出会ったとしても、慌てないことが肝心である。スマートフォンの端末情報(ブラウザの種類やIPアドレス)がサイトに伝わったとしても、これらの情報から個人を特定することはできない。お金を支払わせるための手段と考えて、サイトに一切関わらないことがトラブルを大きくしない対処法である。

相談内容(2014年5月・青少年女子)

興味本位でアダルトサイトにアクセスしてしまった。18歳以上と動画再生ボタンを押すと登録完了と表示され、料金を請求された。「誤って登録された方へ」という場所があり、メールを送信するようにと書いてあったので送ってしまった。未成年者は12時間以内に電話をしないと利用の意思があると見なすという内容の文章が書かれていたが、受付時間外だったため電話はしなかった。そして12時間が過ぎ、もう一度サイトを見たら料金が倍以上になっていた。料金を支払わなければいけないのか。

アドバイス

年齢確認だけでは有料契約に同意したことにはならない。錯誤(さくご)による無効の主張などが可能であるため、無視をして良い。しかし相手にメールを送信してしまったため、メールアドレスが相手に伝わっている。今後料金請求などのメールが届く可能性があるが、どのような内容であっても、一切無視し、迷惑メール設定を行うと良い。また、電話をかけることで電話番号が相手に伝わり、更なるトラブルにつながる可能性があるため、電話をしてはいけない。

ポイント

架空請求トラブルでは、利用者は有料登録されたことに動揺し、慌てて 「誤って登録された方へ」 を押して退会メールを送信したり、電話をかけるボタンを押して電話をかけてしまうケースが多い。その結果、メールアドレスや電話番号が相手に知られ、心配事がさらに大きくなってしまう相談が多く寄せられる。意図せず「登録完了」の画面が表示されても、慌てないことが大事である。青少年のこのようなトラブルは、年齢を偽ってサイトを利用しようとしなければ防げた可能性が高い。興味本位の行動には十分に反省する必要があるだろう。

相談内容(2014年4月・青少年女子)

アダルト動画を見ていたら勝手にページが飛び、18歳以上か聞かれた。何も考えずに「はい」をタップすると、登録手続きが完了し、お金を請求する画面が出た。怖かったのでメールを送って退会しようとした。しかし、メールの返信に退会手続きに失敗したと書いてあった。24時間以内に電話をして正式な退会手続きをするように書かれていたが電話をしても大丈夫だろうか。

アドバイス

登録を間違えたと気が付いた時に、訂正ができるような措置がなければ、その契約は無効であり、錯誤による無効の主張ができる。料金の支払いには一切応じないこと。相手には一切連絡を取らず、電話をかけないように注意してほしい。現在は相手にメールアドレスが渡っているため、料金の支払いを督促するメールがさらに届くかもしれない。このようなメールは一切無視すること。相手のメールアドレスを指定して迷惑メール設定をすると良い。余りに大量に届くようならば、メールアドレスの変更を検討すると良い。

ポイント

興味本位でアダルトサイトにアクセスした結果、今回のようなトラブルに巻き込まれる事例が後を絶たない。自分自身の年齢に正直になる必要があるのと同時に、もしアダルトサイトにアクセスしてしまった場合でも、ひとつ前の画面に戻ることでトラブルを回避できることを覚えておいてほしい。さらに、このようなサイトでは、個人情報を取得するために、メールの送信や電話の発信をさせようと誘導しているものがある。読めば不安になったり、怖がらせるような内容が書かれていても、相手に連絡をするということは個人情報を自ら教えてしまう結果となることを覚えてほしい。

相談内容(2014年3月・保護者・青少年女子)

娘が音楽プレーヤーでネットを検索していて、広告をクリックしたらいきなりアダルトサイトに登録された。娘から退会のメールを送ったようだが、その直後からメールが大量に届く。そこで母親が家の固定電話からサポートセンターに電話をした。電話の相手から、未成年者は本人に確認のうえ退会手続きをするので子供を電話に出すようにと言われ、不審に思い切ってしまった。その後、電話はない。メールは届いている。これはどうしたらよいのか。

アドバイス

アダルトサイトを閲覧するつもりはないのに広告をクリックしたらジャンプしてしまい、登録されたという状況であれば、意思に反して申し込みをされてしまったことになり、登録は成立していないと言える。登録が成立していないので退会をする必要もなく、このまま無視をしていると良い。しかし電話をかけてしまったことで電話番号が相手に通知されている可能性があるため、今後かかってくる電話には家族で慎重に対応してほしい。メールは読まずに無視し削除して良い。音楽プレーヤーもインターネットに接続できるという点ではパソコンと同じ機能を持っているので、安心安全な使い方ができるように娘さんとお話ししてほしい。

ポイント

架空請求トラブルでは、有料サイトに会員登録され、請求画面が表示されたとしても、自分の意思で有料の契約に同意をしたのでなければ、契約の無効を主張し、支払いに応じる必要がない。退会手続きをする必要もなく、自分からメールアドレスや電話番号を伝えない限り、サイトにアクセスしただけでは、どこの誰がそのサイトにアクセスしたかという個人情報は伝わらないはずなので、自ら連絡を取るような行為は避けるべきである。架空請求トラブルに遭う子供も低年齢化の傾向があり、保護者もインターネットや機器の正しい知識を持ち、子供のトラブルに適切に対処できる力を身につけることが求められている。

※ここに掲載してある相談事例は一つの参考例として掲載したものです。
同じようなトラブルであっても、個々の状況が異なるため、解決内容もそれに従い違ってきます。