相談事例

架空請求

相談内容(2019年11月・青少年女子)

アダルトサイトを見ていたら年齢確認が出て、間違えて進んでしまい有料登録完了と表示され、お金を請求された。慌てて退会申請のメールを送ってしまった。次の日にサポートセンターからメールが届き、退会が完了していないので至急お客様窓口に電話するようにと書かれていた。連絡をしないと自宅に手紙や郵便物を送ると書かれていた。

アドバイス

どのような画面でどのような操作をしたのかよく思い出してほしい。自分自身が利用規約や有料契約に同意をしていないのであれば、契約は成立していないと考えられ、お金を払う必要も、退会をする必要もない。メールや電話をすることは、連絡先を自分から相手に伝える行為となるので、一切対応せず無視してほしい。

ポイント

意志に反して有料登録画面に誘導されてお金を請求されてしまったトラブルであり、青少年には特に知っておいてほしい事例である。年齢制限のあるサイトで年齢確認をしたとしても、それだけで有料契約が成立することはないため、無視に徹することが基本的な対応である。退会しようとして連絡をすることで相手に連絡先が伝わり、支払う必要がないのにお金を支払うように仕向けられるなど、さらに心配事が増えてしまうので注意してほしい。

相談内容(2019年10月・青少年女子)

18歳未満利用禁止のサイトで動画をクリックしたら登録完了画面になった。キャンセルのために電話をすると、年齢を聞かれて咄嗟に18歳と答えた。すると生まれた年を聞かれ、年齢を偽ったことを問われてお金を請求されてしまった。

アドバイス

動画をクリックしただけで登録画面に行ったのだとしたら、利用規約や有料契約に同意をしていないだろうと思われる。もしも間違えて登録画面に進んでしまったとしても、「錯誤(さくご)」による無効の主張などが可能である。契約が成立していなければ、解約も、お金を払う必要もない。相手には電話番号が通知されているかもしれないので、今後、相手から電話がかかってくるかもしれないが、一切対応せず、きっぱりと無視をしてほしい。相手の電話番号を着信拒否すると良い、また、非通知・知らない番号からの電話にも出ないように気を付けてほしい。

ポイント

架空請求の相談で多いのは、有料契約が成立したような画面を見て慌ててしまい、解約のために連絡をしたらお金を支払うように仕向けられてしまったというパターンである。年齢を偽ってサイトを利用しようとしたことはトラブルの原因となるため気を付けてほしいが、年齢確認だけで有料契約が成立したとは言えないため、相手の言葉に惑わされないことが大事である。一人だけで対処することで心配事を大きくしてしまうかもしれないため、保護者にも相談できると良い。

相談内容(2019年8月・青少年女子)

インターネットの動画を見ていたら誤って広告を押してしまい、アダルトサイトが開いてしまった。焦って戻ろうとしたら有料会員登録と書かれた画面になり、登録ありがとうございますと表示された。誤登録の削除のためには電話をしないといけないとサイトに記載されているが、電話もメールもしていない。

アドバイス

利用規約や有料契約に同意をしておらず、一方的に有料会員登録と表示されただけであれば契約は成立していないと考えられる。電話もメールもせず、無視をするのが最善の策である。登録解除などのために相手にメールを送信したり電話をすると、メールアドレスや電話番号が相手に伝わってしまい、迷惑なメールや電話が増える原因となる。そうならないように、サイトには一切関わらず無視をすることが大事である。

ポイント

不審なサイトが開いてしまったとしても、即座に有料登録が成立することはない。誤って登録をしたと利用者に思い込ませて連絡をさせたり、お金を支払うように仕向けるのは、従来から多く見られる架空請求の手口であり、自分自身が契約に同意をしていないのであればきっぱりと無視をするのが安全な対応である。このようにインターネット上では、安易に画面をタップすることで予想もしないサイトに誘導されることもあるので注意が必要である。

相談内容(2019年7月・青少年女子)

動画サイトのコメント欄に貼り付けてあったリンクを興味本位でタップしたらアダルトサイトに繋がってしまい、勝手に会員登録画面が出てしまった。退会手続きをしようとして家の固定電話から電話をかけてしまった。スマートフォンの画面に高額料金が表示されていた。

アドバイス

利用規約や有料の契約に同意をしていないのであれば、契約は成立していないと考えられ、退会をする必要も、お金を払う必要もない。サイトには一切関わらず、無視をすることが一番良い対応である。退会手続きなどのためにメールや電話をすると、メールアドレスや電話番号が相手に伝わってしまい、迷惑なメールや電話が増える原因となる。今回は、相手に固定電話の番号が伝わっていると思われるため、保護者や家族にも話しておくことを勧める。

ポイント

SNS、掲示板、ブログやそのコメント欄など、誰でも閲覧できる場所に投稿されているリンクから悪意のあるサイトへ誘導されてしまうトラブルは、従来から多く見られる。リンク先が明確でなかったり、十分に予測できないようなときには、安易にタップしないように気を付けてほしい。この事例のように意図せず料金を請求する画面が表示されたとしても、有料契約が成立するためには本人による意思表示が必要となるため、画面表示に惑わされず、落ち着いて行動することが大切である。

相談内容(2019年6月・青少年女子)

スマートフォンで検索をして調べ物をしていた。いつもは広告を無視するのだが間違えてタップしてしまい、アダルトサイトが開いた。パニックになりよくわからないまま画面を操作していると、会員登録完了の画面になった。未成年者や誤作動の場合は電話して退会をするように書いてあったので、電話をしたがつながらなかった。どうしたら良いか。

アドバイス

利用規約や有料契約に同意をしていないならば、一方的に会員登録完了の画面が出たとしても会員登録は成立していないと考えられる。この場合は退会をする必要はなく、お金を請求されたとしても支払う必要はない。無視することが大事である。電話をしているので、相手に電話番号が伝わっている可能性があり、今後は相手から電話があっても無視することを勧める。相手の電話番号を着信拒否しておくと良い。

ポイント

従来から多く見られるワンクリック請求の事例である。スマートフォンの小さな画面上では、誤って意図しないボタンを押してしまうこともあるが、その結果お金を請求されたとしても、それだけでは有料契約が成立したとは言えない。会員登録完了の画面に焦り、退会しようとして連絡をすることで、さらに心配事が増えてしまう。保護者には相談をためらってしまうかもしれないが、一人だけで判断をすることはトラブルを大きくしてしまうかもしれないので注意してほしい。

※ここに掲載してある相談事例は一つの参考例として掲載したものです。
同じようなトラブルであっても、個々の状況が異なるため、解決内容もそれに従い違ってきます。