相談事例
架空請求
相談内容(2019年1月・保護者・青少年男子)
息子が保護者のスマートフォンでアダルト動画を見ていたようで、登録完了と高額な料金表示が出てしまった。息子がびっくりして相談してきた。どのような操作をして登録完了になったのか確認すると、最初に年齢確認があり、成人と偽って動画を見ようとしたようだ。直後に登録完了になった。退会の案内に従ってメールを送信している。
アドバイス
年齢確認をしただけで利用規約や有料契約に同意をしていなかったり、そのような画面がないまま登録になってしまったのであれば、その契約は成立していないと考えられ、支払いの必要もない。登録が成立していない以上、退会の手続きも発生しないと考えて良いので、退会メールを送る必要もなかっただろう。メールを送ったことで相手にメールアドレスが伝わっているため、今後は相手からのメールに注意が必要である。支払いを催促するメール、裁判になるといった内容なども届くかもしれないが、一切無視する対応が一番良い。
ポイント
有料登録が成立していないにもかかわらず、高額請求を受けてしまうのが架空請求のトラブルであり、特にアダルトサイトに多い。アダルトサイトは本来は未成年者が利用できないサイトだが、この事例のように年齢を偽ることで先の画面に進むことができてしまう。保護者から借りて利用するスマートフォンであっても、ルールや規約を守り、安全に使うことの大切さを親子で話し合ってほしい。保護者のスマートフォンを子供が利用する場合には、フィルタリングやペアレンタルコントロールの対策をして、有害サイトに繋がらないように配慮することも必要である。
相談内容(2018年12月・保護者・青少年男子)
息子が保護者のスマートフォンで何か操作をしたらしく、登録完了となってお金を請求されている。画面はすでに消してしまったが、料金を請求されている画面はカメラで保存した。このサイトにアクセスしただけで個人情報が漏れることはあるのか。どうすれば良いのか。
アドバイス
登録完了に至るまでに、どのような画面でどのような操作をしたのか、本人から詳しく聞き取ってほしい。架空請求の相談では、アダルト動画サイトから誘導されている例がほとんどである。この場合、動画の再生ボタンを押したとしても、それだけでは有料契約に同意をしたことにはならない。利用規約や有料契約に同意をしていないのであれば、料金を払う必要はない。メールや電話をしている場合には、料金を請求する連絡が届くかもしれないので、メールや電話には今後注意をしてほしい。
ポイント
ワンクリック請求のような架空請求サイトにアクセスしてしまったとしても、それだけで個人情報が相手に伝わることはなく、自分からサイト側に電話やメールで連絡をすることで電話番号やメールアドレスなどの情報が伝わるケースがほとんどである。その結果、料金を請求する連絡が届いてしまうことになる。お金を請求されたとしても、契約が成立していなければお金を支払ったり、解約をする必要も生じない。したがって、連絡をせずに無視をすることが個人情報を守る最善の対処法である。
相談内容(2018年10月・青少年女子)
間違えてアダルトサイトのボタンを押してしまい、時間内に数十万円をお支払いくださいと画面に表示された。怖くなってそのサイトを消してしまった。架空請求についてネットで調べたら、無視しろとばかり書いてあるが怖い。
アドバイス
電子消費者契約法や特定商取引に関する法律では、意に反して契約の申し込みをさせようとする行為は禁止されている。このため、自分が有料契約に同意をしていないのであれば、契約が成立したとは言えず、お金を請求されたとしても支払う必要はない。このまま無視をしているのが最善の策である。相手に電話をかけたりメールを送信したりすると、自ら個人情報を伝えてしまうことになる。電話をかけているのであれば、今後は非通知や知らない番号からの電話には十分に注意をし、着信拒否などで対応すると良い。メールを送っている場合には、必要のないメールが届いたら受信拒否などの対処をしてほしい。
ポイント
いきなりお金を請求されたとしても、法律に沿って考えて有料契約が成立していないなら、架空請求だと考えて無視に徹することが基本的な対応である。法律知識や社会経験の少ない青少年は、本当に無視していて問題ないのかと疑問に感じるかもしれないが、不安に駆られて相手に連絡をする行為こそが心配事を増やしてしまう危険な行動だと理解してほしい。一人で悩んで間違った判断をしないように、保護者や身近な大人に相談して判断してもらうことが大事である。
相談内容(2018年9月・保護者・青少年女子)
娘がスマートフォンで歌のサイトを見ていたそうだが、広告ボタンを間違って押したとたんにアダルトサイトにつながり登録完了画面が開いた。その下に大きく退会申請のボタンがあり、動揺して押してしまった。その下には「よくお読みください」という文章とか、お客様ID番号などが表示されている。その後メールが届き、メールだけでは退会手続きができないため、電話連絡をしてID番号を知らせてほしいという内容だった。
アドバイス
広告ボタンを押す前に、利用規約や料金の説明がはっきりと示されていたかどうか、同意の意思表示をしたのかを確認することを勧める。同意をしていないのであれば登録は無効であり、退会申請をする必要もないだろう。ただし、すでに退会申請ボタンを押し、メールが送信されて相手からも返信が届いていることから、メールアドレスが伝わっている。今後、お金を請求するようなメールが届くかもしれないが、迷惑メールとして無視することを勧める。
ポイント
誤って広告からアダルトサイトにつながり、登録完了画面が表示される架空請求のパターンは依然として多い。突然の出来事に戸惑っているところに、退会申請のボタンがあれば、大人であっても慌てて押したり、業者に連絡をしてしまうだろう。しかし、連絡をさせることが相手の狙いであることに注意してほしい。連絡をしてしまうと、巧みな言葉で個人情報を聞き出され、お金の支払いを要求されるかもしれない。この事例のように、アダルトサイトとは無関係のように見えるサイトからアダルトサイトへ誘導されることもある。スマートフォンの操作に慣れてきた年齢であっても、画面の表示をよく見て慎重な操作を心掛けてほしい。
相談内容(2018年8月・青少年男子)
スマホで動画を見ていたらアダルトサイトが開き、間違えて18歳以上を押してしまった。12時間以内に料金を払ってくださいと表示された。誤って登録してしまった場合の電話番号に電話をかけて取り消してもらった。しかし、色々なサイトを見ると、このアダルトサイトは詐欺だと書かれていた。どうすれば良いのか。
アドバイス
アクセスした画面に、どのようなことが書かれており、どのような画面でどのような操作をしたのかをよく思い出してほしい。利用規約や有料契約に同意をしていないのであれば契約は成立していないと考えられるので、お金を払う必要も解約をする必要もない。相手に電話をかけたことにより電話番号が伝わっている可能性がある。今後、お金を要求するような連絡があっても、契約が成立していないと考えられるならばこのまま無視をしているのが一番良い。非通知や知らない番号からの電話には十分に注意をし、着信拒否等で対応すると良い。
ポイント
この事例で大事なポイントは、詐欺サイトかどうかに関わらず、自分自身が有料契約に同意をしていないならば契約は無効だと考えて、きっぱりと無視をするのが良いという点である。年齢確認の画面で18歳以上を選んだとしても、それだけでは有料契約に同意したことにはならない。同意をしたと利用者を錯覚させ、支払い期限を設けて焦らせ、解約のために電話をするように仕向けるのは、従来からよく見られる不正請求の手口である。インターネットを使い始めて間もない青少年には、特に知っておいてほしい代表的なトラブル事例である。
※ここに掲載してある相談事例は一つの参考例として掲載したものです。
同じようなトラブルであっても、個々の状況が異なるため、解決内容もそれに従い違ってきます。