相談事例
架空請求
相談内容(2011年6月・保護者・青少年男子)
子供がパソコンで有料サイトに会員登録してしまった。請求画面がパソコンに表示されている。子供が慌てて、表示されている連絡先に電話をかけたら、親から電話をするように言われたとのこと。相手には、氏名、住所などは知らせなかった。画面には金額、支払い期限、振込先口座が表示されているがどうしたらよいか?怖くてパソコンは触れていない。
アドバイス
架空請求であり、支払いの必要はないことを説明し、保護者から電話をしないように助言した。相手から電話がくる可能性があるので、着信拒否をするとよい。もしもかかってきても支払いには応じない。着信拒否しても別の番号から電話がくるようであれば、相手には警察へ相談しますと言うとよい。また、振込先などの情報は、最寄りの警察署へ、不当請求業者の口座として情報提供できることを伝える。
ポイント
請求画面を見て慌てて架空請求業者に電話をかけたり、解約のメールを出してしまうなど、利用者側から連絡してしまうケースも多い。今回は電話をしてしまったが、名前や住所などの個人情報は伝えておらず、保護者からすぐに相談があったため、さらなるトラブルを回避できた。連絡をしたり、実際にお金を振り込んでしまう被害を未然に防ぐためにも、青少年がひとりで悩まずに気軽に相談できる窓口があることを広く周知していきたい。
相談内容(2011年4月・青少年女子)
動画を再生ようとボタンをクリックしたら「有料アダルトサイト登録、数時間以内に5万円払いなさい。」という画面になり、その画面がシャットダウンしてもまた現れる。そして「ご入金確認後、この画面は削除されます。」と説明が書いてあった。この画面は一生出ているのか。利用規約をよく見ずに同意してしまい、20歳以上のボタンも下の方にあってよく見ないでクリックしてしまったので、弁解できない。
アドバイス
いわゆる架空請求である。振り込み期限が短いのは早く払わせるために焦らせる手口であるので、落ち着いて行動をし、お金は払わないこと。張り付いてしまった画面については、パソコンにスパイウェアなどの不正プログラムが埋め込まれたもので、Windowsのシステムの復元機能を利用すると、料金請求画面が表示される前の状態に戻すことができる場合があることを説明。予防策としてフィルタリングの導入をするように指導。
ポイント
架空請求の相談は多くは、アダルトサイトからの誘導である。インターネットの正しい使い方や知識も大事であるが、基本的な機器の操作ができないままでは、ウイルスやスパイウェアなどの対処ができないので、機器に関する基本的知識の啓発も必要でないかと考える。
※ここに掲載してある相談事例は一つの参考例として掲載したものです。
同じようなトラブルであっても、個々の状況が異なるため、解決内容もそれに従い違ってきます。