相談事例

架空請求

相談内容(2013年3月・青少年男子)

ゲームの攻略サイトを探していたら有料サイトにいきなり飛ばされ、登録されてしまった。焦ってメールと電話をすると、料金を払うように言われた。未成年であることを伝えたら、証明書を要求され、送ってしまった。学校名や学校の電話番号が書いてあるものを送ってしまい毎日が不安でしょうがない。

アドバイス

有料であることや支払い方法、入会の意思を確認する表示がないまま登録・請求へと進んでしまったのであれば、契約は成立していないと主張ができ、支払いに応じる必要はない。契約が成立していないため証明書を提示する必要もなかったと思われる。個人情報を収集することが目的で要求をしてきた可能性が高い。個人情報を安易に渡してしまう行為は、更なるトラブルに繋がる可能性があり、今後は注意してほしい。お金を請求するようなメールや電話を受けたとしても、簡単に連絡を取る行為は避けてほしい。

ポイント

架空請求は、成人向けサイトで出会ってしまうことが多いが、最近は色々なジャンルのサイトに罠が仕掛けられており、手口も多様化している。不当な請求だと気付かずに解約のためにメールや電話をしたり、学生証などの個人情報を提示してしまう子供も多い。こうした場面では、ひとりで判断して行動せずに、身近にいる大人に相談することが最も安全な対処である。トラブルに出会ったときにはすぐに保護者に相談できるように、家庭で話し合いができていることが望ましい。

相談内容(2013年2月・本人・保護者・青少年男子)

(本人)
パソコンでアダルトサイトを見ていて、有料と知らずに出てきたメッセージに対して「実行」を押してしまった。動画は再生されず、パソコンに請求画面が出てきた。閉じると消えるがまた出てくる。支払い期限が数日だがどうしたらよいか?
(保護者)
PCは子供がメインで利用しているため、フィルタリングを入れているが、暗証番号を子供に知られ、アダルトサイトを閲覧できてしまった。今はパスワードを変更してわからないようにした。

アドバイス

本人にスパイウェアをインストールしたようだと説明し、お金は支払わず無視して問題ないと伝えたが、年齢を偽ったことに対しては反省を促した。近くに保護者も一緒にいるようだったので、電話を代わってもらい「システムの復元」の説明と復元の手順書ページを案内し、手順書を見ながら操作してもらうことにした。最後に、フィルタリングは子供が勝手に解除できないようにパスワードをしっかり管理することをすすめた。

ポイント

フィルタリングソフトを導入していても、利用していないのでは意味がない。暗証番号は安易な番号に設定しないことはもちろんだが、保護者は、子供がどのようにインターネットを利用しているのかを把握してほしい。子供の発達や利用経験に応じてフィルタリングを適切に調整することで、より安全に便利にインターネットを利用することができる。フィルタリングソフトを導入したことで安心をせず、子供にあった設定をするなど、保護者はフィルタリングを使いこなしてほしい。

相談内容(2013年1月・青少年女子)

軽い気持ちでクリックしてアダルトサイトに踏み込んでしまった。突然、「入会完了」という画面が出て、3日以内に9万円を振り込むように要求された。不安になり退会しようとしたが、振り込まないと退会できないようになっていた。その後、「最終振り込み日。明日から通常の18万円のお支払い」というメールがきた。

アドバイス

軽い気持ちとはいえ、年齢を偽ってサイトに入った行為については十分に反省してほしい。突然に請求画面が出たのであれば、登録の意思がなく、画面をクリックしただけで請求された状況であり、お金を支払う必要はない。退会しようとしてメールをしたならば、相手にメールアドレスが伝わっている。今後も催促のメールが届くかもしれないため、迷惑メール設定、メールアドレスの変更をする等、状況にあった対処をしてほしい。電話をしているならば、電話番号も伝わっているため、メール同様に催促等の連絡があるかもしれない。お金を払う必要はないので毅然と対処してほしい。

ポイント

登録する意思がないにもかかわらず登録完了、料金請求を受けての相談件数は一向に減らない。何よりも冷静な対応が必要であるが、慌てて退会しようとして「退会ボタン」をクリックし、相手にメールを送ったり電話をかけてしまうケースが多い。自分自身の個人情報を相手に伝えないことが何より重要だという認識を持つことが大事である。不審な請求には無視し続けることが最大の解決方法である。

相談内容(2012年12月・青少年女子)

インターネットにアクセスできる携帯音楽プレイヤーで、インターネットを調べているうちにアダルトサイトに入ってしまった。18歳以上をクリックしたら、突然利用料金を要求する画面が出てきた。びっくりして怖くなり、すぐに電源を切った。その後、音楽を聴くために電源を入れたが特に変化はない。料金支払いはどうしたらよいのだろうか?

アドバイス

サイト名を確認したところ架空請求サイトと思われた。メール、電話での連絡を一切していないことを確認し、今後も同様に連絡をしてはいけないこと、現時点では料金支払いは無視して大丈夫と伝えた。相談者はネットで音楽プレイヤーの場合の対応について検索したものの、詳しい情報がなくて不安になり相談に至ったようだった。

ポイント

携帯電話やパソコン以外の機器での架空請求トラブルが増えている。インターネットに接続する機能があれば、安易にインターネットに繋ぐのは危険である。音楽プレイヤーであっても、未成年のうちはフィルタリングを導入すると同時に、インターネットを安心・安全に利用するための知識も身に付けた上で利用するのが望ましい。

相談内容(2012年11月・青少年男子)

興味本位で18歳未満禁止の動画を見てしまった。すると会員に登録されてしまい高額のお金を請求された。退会しようとしたがお金を払わないと退会できない。仕方なく無視をしていたら今日メールが届いてた。どうしたらいいのかわからない。助けてほしい。

アドバイス

18歳未満でありながら年齢を偽って動画を見てしまったことを反省してほしい。画面をタップするだけで登録完了となったのであれば、契約の無効を主張することができる。料金は支払わず無視をしていて問題ない。相手にはメールアドレスが伝わっている状況であることから、今後もお金の請求メールや迷惑メールが届くかもしれない。あるいは警察に通報する等という脅しの内容でメールが届くかもしれないが、知らない人からのメールは開かずに削除する。沢山メールが届くようであれば迷惑メール対策をしたり、メールアドレスを変更するとよい。更なるトラブルを避けるため、一切連絡を取らないことに徹してほしい。

ポイント

インターネットにはたくさんの落とし穴があり、予期しないトラブルに出会うこともある。トラブルを避けるために、サイトの規約やルールは必ずよく読むことを心がけてほしい。年齢制限をきちんと守ることも大切である。未成年のうちは保護されるトラブルも、大人になると自己責任で解決しなければならない。年齢を偽って安易にサイトを利用することは危険なことだという認識を持ってほしい。

※ここに掲載してある相談事例は一つの参考例として掲載したものです。
同じようなトラブルであっても、個々の状況が異なるため、解決内容もそれに従い違ってきます。