相談事例

削除方法

相談内容(2015年11月・青少年男子)

同級生と出かけた時に自分の写真を撮られたが、まさかSNSに載せられるとは思わなかった。学校の友達が気付いて教えてもらいビックリしている。削除したいがどうしたら良いか。

アドバイス

掲載者が明確であるので、掲載した人にお願いして削除してもらうのが基本である。SNSに削除依頼をして削除されたとしても、学校の友人との関係がきちんと成り立っていなければ、再び同じような画像が掲載されてしまう可能性もある。学校の先生にも相談すると良いだろう。本人の承諾なく顔がはっきり写った画像を載せることが、インターネットのマナー違反であることを、先生から指導してもらえると良いだろう。

ポイント

インターネット上に掲載されてしまった情報を消せるのは、掲載した本人、または掲載されている場所の管理者に限られている。この事例のように、写真を載せているのが身近な知り合いである場合は、まず、相手と直接的に話し合いをして削除してもらえることが望ましい。自分の意思を相手に丁寧に伝えることが大事なことだろう。相手が削除に応じないときには、次の対応を考えることになる。インターネット上のトラブルであっても、それを解決するのは人間同士のコミュニケーションであることを忘れてはならない。

相談内容(2015年10月・保護者・青少年性別不明)

学校の行事があり、ある保護者が子供たちの写真を撮影し、メッセージアプリで関係者に送信している。グループトークに写真を載せられ、不快に思う人もいる。無断で撮影したり、SNSに載せるような行為はしてほしくない。載せられた写真はどのようにして削除するのか。

アドバイス

個人を特定できるような写真を無断でインターネットに公開することは肖像権侵害の可能性がある。本人の許可なく回すこともマナー違反である。昔のプリント写真とは異なり、デジタル写真はコピーが簡単なので、数名に送信されたものでも、拡散する可能性はあるので、止めてほしいとお願いすることは可能だろう。削除については、メッセージアプリのグループトークは、メールの送受信と同じであるので、写真を受信した全員に削除をお願いすることになる。

ポイント

インターネット上に自分や家族のことを無断で載せられるのは、気持ちの良いことではない。自分が承諾していない個人情報や写真が公開されたら、載せた相手に削除要請をして解決することが基本的な対応である。載せた側は、削除要請に応じることがマナーである。スマートフォンやデジタル機器が身近になり、友達同士で写真を撮ったりSNSに載せたりすることが容易になっているが、インターネットに一度載せた情報を完全に消すことは容易ではない。写真を撮影したら、その後の取り扱いについても当事者同士で事前にしっかり話し合っておくと、トラブルの予防策になるだろう。

相談内容(2015年9月・青少年女子)

巨大掲示板に年齢と下の名前を投稿された。自分は何も悪いことをしていない。友達からは気にしないようにと励まされているが、気になってしまう。誰が書き込んだのかはわからない。どう対処するのが一番良いか。

アドバイス

インターネット上に投稿されている情報を消せるのは、投稿した人、投稿されている場所を管理している人に限られている。今回の場合は、巨大掲示板の管理者に削除をお願いすることになる。しかし、下の名前と年齢だけならば、友達のアドバイスどおり、気にしないで無視をする対応が良いだろう。仮に書き込みが消されたとしても、それを面白がってさらに書き込みが増え、事態が悪化する恐れもある。削除依頼をするのか、このまま無視をするのかは慎重に考えてほしい。削除依頼をするならば、掲示板の削除判断基準をよく読み、今回書き込まれた内容が削除判断基準に値するかをよく確認してほしい。

ポイント

自分に関することが投稿されていたとしても、誰が投稿したのかが分かりにくい掲示板では、削除依頼を出すことで投稿者の目にとまり、投稿がエスカレートする場合もあるため、慎重な対応が必要である。削除依頼を出しても必ず消える保証はなく、時間がかかる場合もある。当事者にとっては受け入れ難いかもしれないが、投稿内容によっては無視の姿勢が一番良い対処法であることも多いことを覚えておくと良いだろう。

相談内容(2015年8月・青少年女子)

友達とゲーム攻略サイトを見ているうちに、サイト内の掲示板に、自分の自宅の住所、名前、学校などの個人情報を投稿してしまった。投稿のときにパスワードを設定すれば自分で削除できる仕組みだったが、パスワードを設定していなかったのか、思い当たるパスワードを入れたがダメだった。消すにはどうしたら良いか。

アドバイス

インターネット上の情報を削除できるのは、投稿者本人か、管理者だけである。今回はパスワードが分かれば削除できるはずだが、どうしても一致しない、あるいは元々設定していなかったのかもしれないため、削除できるのは管理者しかいない。このため掲示板のルールを読んだ上で、問い合わせフォームから管理者へ削除依頼の連絡をすると良い。削除してほしい場所(URL)、投稿日時、自分自身が投稿者であることや個人情報であることを明記することが重要である。

ポイント

掲示板のように一般公開されている場所に書き込みをするということは、その内容を世界中のインターネット利用者に閲覧される可能性があることを忘れてはならない。そして、すべての掲示板がきちんと管理・運営されているとは限らず、一度書き込んだ情報は、書き込んだ本人であっても消すことが難しいこともたくさんある。インターネット上の空間は、落書きをする場所ではないという意識をしっかりと身に付け、安易な気持ちでの書き込み、個人情報の書き込みは避けるべきだろう。

相談内容(2015年7月・青少年男子)

SNSで自分になりすましたアカウントが作成され、本名などの個人情報、友達の悪口を書かれている。SNSの運営会社に報告したが何の変化もない。

アドバイス

インターネット上に投稿された情報を削除できるのは、投稿した場所を管理している人か投稿した本人に限られている。投稿者が誰なのか分からないのであれば、運営会社へ違反報告をすることになる。再度、サイトの説明をよく読み、サイトのルールに従って正しい方法で報告をしたか、確認することを勧める。正しい方法で違反報告をした後は、運営側での確認や調査に時間がかかることも考えられる。少し待つ必要があるだろう。しばらく時間が経っても状況が変わらないようであれば、そのときに再度、対策を考えることになる。

ポイント

SNSではインターネット上で友人や知人と簡単に情報共有ができるが、他人になりすますことも簡単にできてしまう。多くのSNSでは他人になりすましたアカウントを作成する行為を禁止しており、自分のなりすましアカウントを見つけた場合は、禁止行為として運営側へ違反報告をすることが対処法の1つである。報告する際に大事なことは、なりすましの内容が運営側に確実に伝わるように、正確な情報を伝えることである。公的機関が発行する写真付きの身分証明書などの提示を求められることもある。サイトのルールに従って手続きをする必要がある。

※ここに掲載してある相談事例は一つの参考例として掲載したものです。
同じようなトラブルであっても、個々の状況が異なるため、解決内容もそれに従い違ってきます。