相談事例
削除方法
相談内容(2014年6月・保護者・青少年男子)
息子が部活の先輩に嫌がらせをされたので、かっとなって、ネット上の掲示板にその先輩の実名を書いて中傷記事を投稿してしまった。息子は反省している。だが、削除依頼をするところが見つからない。どうやったら削除できるのか。
アドバイス
掲示板に問い合わせフォームがあるので、そこから問い合わせをすると良い。ただし、具体的に問い合わせをしないと、対応されないかもしれないので、投稿した場所(URL)、投稿内容、投稿者のID、利用規約に反する書き込みをしたので削除してほしいこと、できるだけ早く消してほしいことを伝えると良いだろう。
ポイント
一時的な感情でインターネットに他人の個人情報を投稿してしまったことについては十分に反省するべきだろう。インターネットに書き込んだ情報は、簡単には消せないと考えるべきである。この掲示板には利用規約と管理者への連絡窓口が用意されていたことから、削除依頼を出すことができた。管理者に具体的な情報を正確に伝えることで迅速に対処された事例も多い。しかし、書き込んだ場所によっては利用規約が定められていなかったり、管理者が不在、あるいは連絡先情報がないこともある。安易な書き込みが、取り返しのつかない結果を招いてしまうこともあることを認識する必要がある。
相談内容(2014年5月・青少年男子)
友達が自分のことを内緒で撮影し、ある場所に投稿した。投稿された場所は直接の知り合いだけしか見られない場所ではないので、面識のない人に顔などがばれてしまったり、ネットに動画が流出しないか心配。学校でも、その動画についていろいろ言われているようで辛い。本人には消してほしいと話したが、悪いと思う気持ちはなく、むしろ面白がっている。どうすれば消してもらえるか。
アドバイス
本人の同意なしに無断で写真や動画を撮影したり公表をしたりするのは、プライバシー侵害、肖像権侵害にあたる可能性がある。このことをしっかり理解して友達に話し、削除してもらう。投稿した情報を削除できるのは友達本人だけであり、他人が外部から強制的に削除することはできないので、友達とよくお話しをすることが大事である。削除に応じない場合は、学校の先生や保護者の方に相談し、協力してもらう必要もあるだろう。ネットに流出しないかという心配についても、友達に話し、インターネットに投稿してしまった人がいないか確認してもらう。もしも知らない間にインターネット上に投稿されてしまった場合には、投稿した人や、投稿したサイトに対して削除依頼をするなどの対処法がある。
ポイント
自分の動画や画像をインターネット上に投稿されてしまったら、投稿者または投稿先の管理者等に削除を依頼することになる。今回の相談のように投稿者が身近な相手であれば、本人に直接話をして削除してもらうのが一番良い。投稿してしまった側は、他人の動画や画像を無断で公開することは、友達同士の悪ふざけのつもりであってもルール違反であり、相手を傷つけるだけでなく、自分自身も責任を問われる可能性のある行為だと理解する必要があるだろう。他人が嫌がることをしてはいけないという、現実世界のルールとマナーは、ネットの世界でも同じである。
相談内容(2014年4月・青少年性別不明)
最近までブログをしていたが、利用を止めた。そして、しばらくしてから自分のブログを調べて見たら、記事はなくなっていたが画像だけが残っており、顔もしっかり載っている。消したくて色々なサイトを調べたが、全然わからない。画像を消せる方法を教えてほしい。
アドバイス
インターネットの書き込みは、書き込まれた場所を管理している人だけが消すことができる。今回の場合は、ブログ主(相談者自身)とブログの運営会社しか消すことはできない。退会等の手続きをして既にログインができない状態ならば、ブログの運営会社へ依頼することになる。どのような手続きをすれば良いかはその場所のルールや規約に沿った対応をする必要がある。
ポイント
ブログやSNSなどのインタネットサービスでは、退会方法や、載せた情報の削除方法などが、利用規約によって定められているのが一般的である。サイトによっては、情報を削除しないまま退会をしてしまうと、退会した後は自分では削除できないものもあるので注意が必要である。利用規約をよく読み、サービスの特徴をしっかり理解した上で利用することが大事である。
相談内容(2014年2月・保護者・青少年女子)
娘の名前を検索しようとすると、入力補助機能で通っている学校名が出てしまう。友達の名前でも同様。この入力補助機能を削除することはできないのか。削除依頼をすると状況を悪化させる可能性があるといったことがインターネットに書かれていたのだが本当か。
アドバイス
検索エンジンの「関連検索ワード」について説明した。利用者が入力したキーワードと組み合わせて検索されるキーワードや、関連性の高いキーワードを機械的に収集し、検索回数の多いものを自動的に表示するものである。たとえば「東京駅」と「お土産」を組み合わせた検索回数が多ければ、自動でそういった表示がされる仕組みである。問題と思われるキーワードが表示されるのであれば、検索エンジンサイトの情報提供フォームから削除依頼をする。なお、削除するかどうかの判断は運営会社のポリシーに沿ってなされるので、必ずしも消えるわけではないことも理解してほしい。
ポイント
関連検索は便利な機能ではあるが、個人名と関連したワードは、どんな言葉であっても気持ちの良いものではないだろう。自分や友達の個人名と一緒に個人が特定できそうな情報を一緒に何度も検索してしまうと、関連検索として機械的に収集されてしまうので、意味のない、度の過ぎた使い方は気をつけてほしい。
相談内容(2014年1月・青少年男子)
検索エンジンで自分の名前を入れて画像検索をすると、SNSにアップしているプロフィール写真がヒットする。誰かに貼られてしまったのだと思う。削除したいがどうしたらよいか?
アドバイス
検索結果を確認し、表示されている写真は相談者自身がSNSに掲載しているプロフィール写真であり、本名を公開しているので、検索結果に表示されている状況であった。他人が載せたものではないので、自分自身でSNSの写真を削除するか、プライバシーの設定を非公開にすることで、検索結果に表示されなくなるだろう。
ポイント
SNSを利用するにあたっては、プライバシーの設定を確認し、むやみに写真や個人情報を公開していないか注意する必要がある。インターネットに公開した情報は誰からも閲覧可能であり、検索することで検索エンジンに検出されてしまうことをよく理解し、人に見られたくない情報は非公開にしたり、公開範囲を制限することが安全な使い方である。
※ここに掲載してある相談事例は一つの参考例として掲載したものです。
同じようなトラブルであっても、個々の状況が異なるため、解決内容もそれに従い違ってきます。