相談事例

削除方法

相談内容(2018年6月・保護者・青少年女子)

動画サイトのライブ配信を使って、首から下だけを配信した。視聴者の人にシェアされたくなかったので、シェアしないでと注意書きをして配信した。しかし、シェアボタンを押す人もいて、ライブ配信したときの一部の画像がSNSに投稿されていた。削除するには、相手に消してほしいと言い続けるしかないのか。

アドバイス

インターネットに配信したものは、誰にどのように利用されるかはコントロールできないことを理解してほしい。次に、他人の個人情報を無断で載せることや、他人の作品を無断で載せる行為はルール・マナー違反であり、SNSの運営会社へ違反報告をすることは可能だろう。保護者に手伝ってもらいながら対応することを勧める。相手のSNSアカウントへ直接削除依頼をすることも可能だが、まったく知らない人に一人で連絡するのは避けたほうが良い。

ポイント

インターネット上に自分が配信した内容を勝手に転載されたりしたら、嫌な気持ちになるだろう。しかし一度公開してしまったものは、誰にどのように利用されるのかを完全にコントロールすることは難しく、意図しない使い方をされることもある。これがインターネットに情報を発信するときのリスクである。消してほしい場合には、どの情報を誰が消すことができるのかを見極め、適切な相手へ削除依頼をすることが大事である。

相談内容(2018年5月・保護者・青少年女子)

娘が動画投稿アプリをインストールし、自分の動画を撮影して投稿していた。勝手に投稿することは認めていないので、動画とアプリを削除させた。娘自身で削除することができたのだが、その後しばらくしてから、まだ消していない動画があることがわかり、検索するとヒットする。しかし、すでに自分のアカウントとの紐付けがされておらず、消すことができなくなってしまった。どうしたら良いか。

アドバイス

投稿した動画を削除できるのは本人か運営会社に限られ、本人が削除できない状況なので運営会社に削除依頼をすることになる。アプリのお問い合わせページから、保護者が依頼者となり、削除したい動画のURL、ユーザー名、連絡先メールアドレス、削除してほしい理由を詳しく書き、送信すると良い。しかし実際に削除されるかどうか、どのくらいの期間で対応されるのかなどは運営会社次第となる。しばらく待っても運営会社から連絡がなければ、そのときに再度、次に何をすべきかを考えることになる。

ポイント

動画や写真を投稿して他の利用者と共有するサービスが増えている。子供ひとりでもスマートフォンから気軽に投稿できるサービスもあるが、投稿された動画や写真は、自分の手元から離れ、運営会社のサーバー上などインターネット上のどこかに送信されて保存されていることをしっかり理解しておく必要がある。インターネット上に投稿したものは、投稿者本人であっても消すことが難しい場合もある。保護者は、子供が利用するアプリやサービスの利用規約を子供と一緒に読んだり、安全な使い方を一緒に話し合うことによってトラブルの未然防止に繋げてほしい。

相談内容(2018年4月・保護者・青少年男子)

子供の同級生の保護者がSNSをやっていて、プライベートで出かけたり集まったりしたときの写真を色々と載せている。自分たちの写真が勝手に載せられていて、載せないでとお願いしても取り合ってくれない。一緒に写っている他の保護者は、皆、写真を載せられることに抵抗がないと言っている。しかし、自分と子供は嫌で、特に子供は元気がなくてこのままでは学校に行けなくなってしまう。どうすれば消してもらえるのか。

アドバイス

写真を消してもらうには、載せている本人にお願いするか、運営会社に報告をするかのどちらかで、友達であれば直接お話しして削除してもらうのが一番良い。インターネット上に自分の写真や個人情報を載せることが嫌な人もいれば、積極的に載せたい人もいる。削除することは難しいとしても、個人の顔の部分だけスタンプで隠すなど、工夫をすることは可能だと思うので、お互いに譲り合うようなお話し合いをすることを勧める。

ポイント

グループで集合写真を撮影したときに、SNSに自分だけ載せてほしくないとは言い出しにくく、悩んでしまう人も多いだろう。しかしインターネットに他人の顔写真を許可なく載せることはマナー違反であり、肖像権侵害やプライバシー侵害につながることもあるので、載せてほしくないと主張することはまったく問題ない。載せないでほしいと言われた側は、誠実に削除に応じることが正しいマナーだろう。日常生活での振る舞いと同様に、インターネット上でも相手の意向を尊重しながら譲り合う姿勢が大事である。このようなトラブルはスマートフォンやSNSの普及により、様々な場面で増えていくと思われる。守るべきモラルを大人同士が率先して示していけると良い。

相談内容(2018年3月・保護者・青少年女子)

動画投稿アプリに自分の動画を載せていたら、知らない人がそれを別の動画サイトに勝手に載せていた。消してほしくて、コメント欄で抗議したが無視されている。動画サイトの運営会社にも報告したが、返信などはない。

アドバイス

自分が載せていた動画を勝手に載せられているならば無断転載になるが、消すことができるのは載せている人か運営会社に限られており、削除依頼で対応することになる。コメント欄での抗議は削除依頼とは受け止められていないと思われ、運営会社へ報告したことは正しい対応である。このまましばらく運営会社の対応を待つことを勧める。利用規約違反の投稿が見つかればきちんと対処されるだろう。これからの手続きのために保護者にお話して手伝ってもらうことを勧める。また、動画を見てもらいたくてアプリに載せたのだと思うが、今回のように悪用されることもあるので、載せる前にしっかり考えてほしい。

ポイント

動画アプリに自分の動画を載せた時点では、それが無断で転載されるとは想像もしなかったかもしれない。しかし、一度公開した動画はコピーや転載が簡単にできてしまい、そうした行為を止めることも難しい。顔がはっきりと分かるような動画は、安易に載せるべきではないだろう。運営会社への報告にあたっては、利用規約をよく読み、ルールに従って正確に対処することが大事である。

相談内容(2018年2月・保護者・青少年女子)

子供達が公園で遊んでいたときに、自称高校生に会い、動画を撮られたようだ。動画の内容は顔がはっきりとわかるものであり、本人の了承を得ているとなっているが、実際には了承した子もいれば、断った子もいる。動画サイトには権利侵害の申し立てをしている。現時点では学校名などは特定されていないが、再生回数も伸びており心配。

アドバイス

今回の動画サイトに限らず、インターネットに掲載されている情報は、その場所を管理している人しか削除することはできず、今回の件でいえば、動画を載せた人と動画サイト側だけが削除ができる。動画サイト側への対応はしているので、このまま結果を待ってほしい。動画を載せた人へ削除依頼をすることもできると思われ、連絡先については動画サイトのプロフィール画面や動画サイト以外のSNSなどを探すことで連絡先が見つかるかもしれない。削除依頼をする際には、相手の行動に非があったとしても相手を挑発するような言葉ではなく、相手のことも配慮しながら、冷静な対応をしてほしい。

ポイント

動画サイトに掲載されることを嬉しく思う児童も多いと思われる。しかし、掲載された内容が意図しないものであったりする場合もあるだろう。また、顔がはっきりとわかる動画であるならば不特定多数が見られる場所に掲載されていることのリスクも考えられる。インターネットに掲載された情報の削除は簡単ではなく、永遠に消えない場合もあることから、インターネットに写真や動画が掲載された際のリスクについて家庭でよく話し合ってほしい。

※ここに掲載してある相談事例は一つの参考例として掲載したものです。
同じようなトラブルであっても、個々の状況が異なるため、解決内容もそれに従い違ってきます。