相談事例
削除方法
相談内容(2021年9月・青少年女子)
SNSに卒業アルバムの写真を載せているアカウントを見つけた。自分や友達の写真と名前が勝手に載せられているので削除してほしい。
アドバイス
このケースで写真を削除できるのは、載せた本人かSNSの運営会社となる。一番良いのは載せた本人と直接話し合って削除してもらえることだろう。たとえば、そのアカウントに対してメッセージを送ることも1つの方法である。しかし相手が誰かわからず直接連絡することが躊躇される場合や、連絡しても削除に応じてもらえない場合などは、SNSの運営会社へ報告する方法が考えられる。卒業アルバムであることから、一人で対応するのが難しいようであれば学校にも報告して削除に向けての対応を相談することを勧める。
ポイント
本人に無断で写真や名前をインターネット上に公開することは、肖像権やプライバシー権を軽視した行為である。このことを理解し、一人一人がルールやモラルを守る意識を持ってインターネットやSNSを利用できることが望ましい。卒業アルバムは多くの人が持っておりインターネットに載せることも簡単にできてしまうことから、未然防止が難しいトラブルかもしれないが、この事例のように自分の写真が勝手に使われているのを見つけたら、載せた人への削除依頼、またはサイトの利用規約をよく読み、サイトのルールに沿った対応をとっていくことになる。
相談内容(2021年6月・青少年女子)
友達がSNSのアイコン画像に、自分と撮った写真を無断で使っていて困っている。友達はそのアカウントはもう使用していないようだ。現在は学校も別々でSNSでも繋がっておらず疎遠になっている。消してほしいがどうしたら良いか。
アドバイス
SNSに投稿されているものを削除できるのは、原則として投稿した友達本人または運営会社であることから、消してほしいことを友達に直接伝えてみることを勧める。たとえば、友達の現在のSNSアカウントにメッセージを送る、あるいは友達申請をするといったやり方が考えられるだろう。相手と連絡をとり、お話し合いをして解決できるのが一番良いので、やりやすい方法を見つけてほしい。
ポイント
本人の同意なく他人の写真をSNSに載せるのはマナー違反なので、自分の写真が無断で使われているのを見つけたら、削除依頼の対応をとっていくことになる。この事例のように無断使用している相手が現実の友達の場合は、機械的に解決するのではなく、消してほしい気持ちを直接伝えられると良い。また削除依頼を受けた側は、誠実に応じることが大事である。どんなに気に入った写真であっても、自分以外の人が写っているときには必ず同意を得ることを忘れないでほしい。
相談内容(2020年4月・青少年女子)
友人とメッセージのやり取りで喧嘩をしてしまった。その後、自分はもう関わるのを止めたが、相手は反論などをSNSに公開している。止めてほしいと連絡しても消してくれない。
アドバイス
友人と話し合いをして消してもらうのが一番良いが、当事者同士での話し合いが難しいようであれば、共通の知人など第三者に協力してもらうことも勧める。それでも相手が削除に応じない場合は、SNSの運営会社に報告をする方法がある。SNSの利用規約をよく読み、投稿内容と照らし合わせて規約に沿った方法で報告することになる。その際には、相手の投稿が利用規約のどの部分に違反しているかを明確にすることが大事である。
ポイント
相手の表情が見えないメッセージのやり取りでは、 言葉が足りなかったり、過激になったりしやすく、口論にも発展しやすい。しかし、SNSは喧嘩をしたり人を傷つけて良い場所ではない。相手が削除に応じないときには、SNSの利用規約に沿った削除依頼を検討すると良いだろう。それでも状況が変わらないようであれば、プロバイダ責任制限法に基づく送信防止措置請求などの手続きができる場合もあるので、諦めずに選択肢を探していってほしい。
相談内容(2020年3月・青少年女子)
学校の友達が誰でも見られるSNSに自分の悪口を書いているのを見つけた。消してもらうために本人にメッセージを送ると謝ってくれた。しかし、それからしばらく経ってもまだ書き込みは消されていない。SNSの運営会社にも通報をしているがまだ回答は届いていない。
アドバイス
原則としてSNSの書き込みを削除できるのは友達本人または運営会社となる。もう一度、消してほしいと友達に伝えてみるのが良いだろう。直接お願いするのが難しいと感じたら、学校の先生などにも相談することを勧める。それでも解決しないときには、運営会社にも再度報告することができる。その場合は、書き込まれている内容が利用規約のどの部分に違反しているのかに応じて正しい方法で報告することを勧める。
ポイント
SNSは悪口を公開する場所ではないので、書き込んだ本人にマナー違反に気づいてもらい、消してもらうことができるのが一番良い。現実の友達関係のトラブルがインターネット上に持ち込まれているような場合は、根本原因となったトラブルの解決も必要になるかもしれない。一人だけで解決しようとせずに、学校や家族など身近な大人の力を借りることも大切である。
相談内容(2020年2月・保護者・青少年女子)
娘が同級生のSNSに顔写真を勝手に載せられ、拡散されている。消してほしいと伝えているがまだ消されていない。学校でも問題が起きている。どうしたら良いか。
アドバイス
SNSに無断で顔写真を載せることはルール違反なので、相手に削除をお願いできると良いが、相手が応じないときにはSNS運営会社に報告する方法もある。しかし拡散している写真については、その状況に応じた対処が必要になる。一案として、SNSに載せられている画面はスクリーンショットに保存し、これまでの相手との関係性やトラブルなどをメモにまとめて学校の先生にも相談することを勧める。
ポイント
インターネット上に本人の許可なく顔写真を掲載することは、ルール、マナー違反なので掲載者自身に理解してもらい、消すように促すことが大事なことである。当事者同士での解決が難しいときには、学校の先生に相談して指導をお願いすることも必要かもしれない。根本的な原因は何かを周囲の大人が把握して再発防止につなげてほしい。
※ここに掲載してある相談事例は一つの参考例として掲載したものです。
同じようなトラブルであっても、個々の状況が異なるため、解決内容もそれに従い違ってきます。