相談事例

削除方法

相談内容(2020年1月・青少年男子)

匿名の掲示板に、別のサイトに掲載されている不適切な画像へのリンクを投稿してしまった。すると投稿に対して批判のコメントが多数書き込まれた。削除依頼は出したが不安になった。

アドバイス

インターネット上の投稿を削除できるのは本人か管理者に限られている。本人が削除できない場合は管理者に削除依頼をすることになる。削除依頼を出したのは正しい対処であり、今後は規約に沿って判断されるため、管理者の対応を待つことになる。これからは同じ失敗を繰り返さないことが大事である。

ポイント

削除依頼の方法は投稿した場所によって異なるので、説明をよく読みルールに従って依頼することが大事である。しかし、インターネット上に投稿した内容を消すことは簡単ではなく、利用規約や管理者の判断に委ねられる。二度と消すことができないかもしれないリスクもよく考え、慎重な姿勢を忘れないでほしい。インターネットに投稿した情報の責任は自分自身が負うことになることもしっかり理解しておく必要がある。

相談内容(2019年12月・青少年女子)

以前、掲示板に学校のことや個人が特定されるような内容を書いてしまったことを思い出し、削除依頼を出したい。しかし依頼を出す時には削除依頼用のスレッドに書き込まなければいけないので公開されてしまう。管理人の人に削除依頼のメールを出したほうが良いか。

アドバイス

一般的にインターネット上に投稿した内容を削除できるのは、投稿した本人か投稿した場所の管理者に限られている。今回の掲示板は投稿者本人でも削除ができず、削除依頼専用のスレッドに書き込む必要があるが、管理人宛てのメールアドレスが用意されている場合は、削除依頼のメールを出してみても良いかもしれない。ただし削除の対象になるかどうかは、掲示板の基本方針に沿って判断される。削除の対象にはならない可能性もあることを理解してほしい。

ポイント

インターネット上には、投稿した本人でも書き込みを削除できない仕組みになっているサイトやサービスも多数存在する。後で消したくても消せなってしまうトラブルを防ぐために、事前にサイトの利用規約を必ず確認してほしい。利用するサービスについて保護者と一緒に理解し、削除依頼や問い合わせの方法も知っておくことが望ましい。

相談内容(2019年11月・保護者・青少年女子)

同級生の間で動画共有アプリに動画を載せるのが流行っている。娘も友達と一緒の動画をスマートフォンで撮影して載せていた。アプリにはメッセージ機能があり、知らない人から連絡先を交換しようというメッセージが届いたようである。削除するにはどうしたら良いか。

アドバイス

載せた動画の削除、届いたメッセージの削除、アカウントの削除などの対応が考えられる。娘さんや友達の顔が映っていたり、学校の制服を着て動画を映したり、動画に写り込む背景から場所を特定できるような要素が含まれていないか確認すると良い。届いたメッセージにはきっぱりと無視をし、相手と関わらない姿勢が大事である。アカウントを非公開の設定にするなど、より安全に利用できる方法を娘さんと一緒に話し合ってほしい。

ポイント

アプリの中にはSNSの機能を持つものも多く、載せた動画が知らない人に閲覧されていたり、ダイレクトメッセージを通じて知らない人とつながることも起こり得る。利用する前に親子で一緒に利用規約をよく読み、アプリの仕組みや機能、禁止行為、退会方法などを理解しておく必要がある。個人情報は載せないなど、利用ルールについてもしっかり話し合うことが大切である。

相談内容(2019年10月・青少年女子)

有名人のイベントに参加し、写真などをSNSに投稿して公開した。すると、誰でも閲覧できる掲示板に批判が書き込まれてしまった。現在はSNSを非公開にしている。写真は会場を外から撮影したものだが、来場者も映っているため批判されているのだと思う。掲示板の書き込みを削除してほしい。

アドバイス

掲示板への削除依頼は、誰でも見られる場所に書き込む必要があり、削除依頼をすることで新たに盛り上がってしまう可能性がある。削除ルールもあり、削除するかどうかを決めるのは管理者であるため、依頼をしても必ず削除されるとは限らない。個人が特定されるような情報が掲載されていないのであれば、このまま放置していても問題ないだろう。

ポイント

匿名の掲示板での中傷に対しては、管理者や運営会社へ削除依頼をするという対処法がある。ただし、違法情報や利用規約違反でない限り、削除されないケースもあることを理解する必要がある。この事例のようにSNSに投稿した内容が意図せず注目されてしまう例は非常に多く、SNSに投稿するときには、誰が見ても問題ない内容かどうか注意深く見直して自分自身の安全を守ってほしい。

相談内容(2019年8月・青少年男子)

アルバイト中に仲間とふざけていたときの様子を相手が撮影し、SNSに動画を載せてしまった。動画は相手に削除してもらったが、不適切な行為をしてしまい後悔している。今後どうなるか心配。拡散されたらどうすれば良いか。

アドバイス

悪ふざけの様子をSNSに載せる行為は、見る人によっては不適切だと考える人もいる。個人情報などを特定して批判する人がいないとも限らない。このため、動画を削除したのは正しい判断である。今後のことはそのときに応じて対処していくことになる。万が一、インターネット上に拡散されてしまったとしたら、拡散された場所に応じて削除依頼をすることになる。

ポイント

アルバイト先などでの不適切な行為も、それを撮影してSNSに動画を載せることも、自分自身だけでなく家族や多くの人を巻き込む問題に発展しかねない行為である。身近な友達だけに見せるつもりであっても、インターネット上に掲載してしまった情報は世界中の人に閲覧される可能性もあり、消したいと思っても完全に消し去ることは難しい。今回の経験をきっかけに、インターネット上でも現実の世界でも、守らなければいけないモラルについてしっかり考えられると良い。

※ここに掲載してある相談事例は一つの参考例として掲載したものです。
同じようなトラブルであっても、個々の状況が異なるため、解決内容もそれに従い違ってきます。