相談事例

削除方法

相談内容(2017年7月・保護者・青少年男子)

学校の友達がオンラインゲームのニックネームに息子の名前を使っているらしい。別の友達が見つけ、息子のアカウントだと勘違いされている。友達に、名前を使わないでほしいとお願いしているが、その友達はスマホを家族に預けているので消せないと言われ困っている。

アドバイス

ゲームで使うユーザー名は利用者本人が選んで設定しており、削除・変更ができるのは本人に限られている。スマホを家族が預かっていて、子供同士の話し合いでは解決が難しいならば、学校の先生や相手の保護者の協力も必要だろう。友達も、他人の名前を使うことがなぜいけないのかを理解し、スマホが手元に戻れば変更に応じてくれるだろう。お話し合いで解決できるのが一番良いので、じっくりとコミュニケーションを重ねてほしい。

ポイント

オンラインゲームやSNSなど、ニックネームを使う場面はインターネット上にたくさんある。どのようなニックネームを名乗るかは本人の自由だが、利用規約に違反していないことが大前提である。他人に誤解を与える名前や、不快にさせる名前を使うことはマナー違反であり避けるべきだろう。この事例は、インターネット上で名前を使われているのを見つけたトラブルだが、相手が身近な友達である場合は、相手との話し合いで解決できることが一番良い。学校生活でのトラブルなどが原因になっていないか、学校の先生に相談して支援してもらうのも良いだろう。

相談内容(2017年6月・保護者・青少年女子)

娘になりすましたSNSアカウントがあり、運営会社へなりすまし報告をしているところ。運営会社から返事が届き、身分証明書のコピーを送信するようにと書いてある。しかし、顔写真付きの証明書は持っていないし、リンク先は英語で書かれていて内容が分からず操作につまづいている。削除依頼の代行を頼めるところはないのか。

アドバイス

身分証明書の提出まで進んでいるので、正しい手順でできている。英語の解釈で困っているなら学校の英語の先生など、身近な人に協力してもらうと良い。代行はお勧めしない。現在、身分証明書として提示できるものを提出して運営会社の返事を待つのが良いだろう。

ポイント

多くのSNSは、メールアドレスなどを登録するだけでアカウントを作成でき、他人の写真やプロフィールを使うこともできてしまうため、なりすましのトラブルが起きやすい。なりすましの目的はさまざまで、青少年の場合は嫌がらせや悪ふざけであることも多い。しかし、誰が作成したのかを正確に特定することが難しいため、アカウントを消すには運営元への報告が必要になる。利用規約をよく読み、ルールに従って落ち着いて対処することが大事である。

相談内容(2017年5月・保護者・青少年男子)

子供が通う学校の運動会が動画サイトに掲載されている。投稿したのが誰なのかは動画を見ても分からない。すぐに学校へ相談したが、他の保護者からも以前に学校に報告されていたそうである。動画を削除するにはどうしたら良いか。学校で対応してほしいと思っているが、個人で削除依頼をしたほうが早く削除されるのか。

アドバイス

動画サイトに通報する方法はいくつかあり、著作権侵害やプライバシー侵害など、その動画や通報する立場によっても変わってくる。動画サイトには利用規約やプライバシーポリシーがあるので、よく読んで適切な方法を選択してほしい。個人で通報したほうが削除が早いということはなく、すべて運営側で判断がされるので、利用規約やポリシーに沿った内容が一番早いと言えるだろう。

ポイント

学校行事の写真や動画は、撮影場所、学校名、子供の容姿など個人の特定に繋がる情報がたくさん含まれている。行事によっては撮影が禁止されている場合もあり、不用意にネット上に載せることによってプライバシー侵害や著作権侵害に繋がる恐れがあるので注意が必要である。これは、学校・児童・保護者が同じように守るべきモラルだろう。もしも載せられた当事者になってしまったら、掲載されている場所、掲載されている内容、誰が掲載しているのかなどに応じて、サイトの運営側が用意している正しい手順で削除依頼をすることが解決への一番の早道である。

相談内容(2017年4月・保護者・青少年男子)

息子のSNSのフォロワーが、息子に向かって攻撃的な言葉とともに、息子の名前などの個人情報を載せている。相手は同級生の誰かだと思うが特定できていない。この書き込みを消してもらおうとして、息子の名前で運営会社に報告をした。すると返信メールが届き、対応がなされるようではあったが、顔写真付き身分証明書の提出を求められている。消してもらうだけで身分証明書まで提出する必要があるのか。

アドバイス

本人が許可しない個人情報の掲載は、SNSの利用規約違反として削除やアカウント凍結の対象になり得る。報告をしたのは正しい選択である。しかし、権利侵害を受けている本人からの報告であることを証明する必要があり、運営側も確認せずに消してしまうことはできない。身分証明書を求められているのは正しく手続きが行われている証しだろう。運営会社のホームページには個人情報の扱いが宣言されており、目的以外のことでユーザーの個人情報を開示することはないと書いてある。今後、書き込みが悪質になったり状況が変らなければ学校や警察へ相談することも検討して良いと思われ、そのために画面のスクリーンショットを保存しておくことを勧める。

ポイント

インターネット上に無断で個人情報を載せられてしまったら、載せた相手に直接削除のお願いをするか、あるいは載せられている場所を管理する運営会社などへ報告して消してもらうことになる。運営会社に報告するときには、自分が個人情報を載せられた本人だと証明できることが重要である。運営会社であっても、本人確認ができなければ削除は不可能であることを理解し、運営会社のルールに従って報告をすることがスムーズに対応してもらうために大事なことである。

相談内容(2017年3月・保護者・青少年男子)

子供が家のパソコンを使用し、自分の個人情報を書き込んでしまった。どのようにして書き込みをしたのか聞いたが思い出せないとのことだった。投稿を消したいと思い、運営会社にメールを送信したが反応がない。

アドバイス

基本的には、書き込んでしまったページの管理人に削除依頼をすることになる。管理人の連絡先がページ内に見当たらない場合は、そのページが置かれているサーバの運営会社などへ削除依頼をすると良いだろう。問い合せフォームを利用して、削除したい場所や内容、削除したい理由を正確に伝えることが大事である。ただし、削除されるかどうかは、運営会社が利用規約に照らし合わせて判断することになり、必ず削除されるとは限らない。また、メールへの返信に要する時間がどれ位なのかも運営会社次第であることも理解してほしい。

ポイント

インターネットに書き込んだ個人情報は瞬時に世界へ向けて発信され、自分の想像をはるかに超える人たちに見える範囲に広がる。しかもその情報は、書き込まれた場所の管理人が消さない限り、インターネット上に残ってしまう。このようなインターネットの基本を、パソコンやスマートフォンを使い始める前に、親子でしっかりと学んでおきたい。また、個人情報を子供一人だけで入力しないこと、入力が必要な時は必ず保護者と一緒に行うなどのルールも決めておくと良いだろう。

※ここに掲載してある相談事例は一つの参考例として掲載したものです。
同じようなトラブルであっても、個々の状況が異なるため、解決内容もそれに従い違ってきます。