相談事例

削除方法

相談内容(2014年11月・青少年男子)

SNSに本名で登録してしまい自分の名前をネットで検索するとそのページや自分がしたコメントなどがそのまま出てきてしまい困っている。登録した後に何度か携帯を変えたりしてその時に使ったメールアドレスやパスワードがわからずログインできない。アカウントやページを削除したいが、せめて自分の名前で検索しても表示されないようにしたい。

アドバイス

メールアドレスとパスワードを忘れた場合の対処方法が多くのSNSに用意されている。まず、今まで使った記憶のあるメールアドレスをできる限り思い出す。自身で思い出せない場合は、メールのやり取りをしていた家族や友達にも聞いてみると良い。考えられるあらゆるメールアドレスを使用する。入力ミスをしていないか落ち着いて見直す。メールアドレスを思い出すことができれば、そのメールアドレスを利用して、パスワードがわからない場合の手順に進み、パスワードを再設定することができる。その際には、現在も有効なメールアドレスである必要があるので、あらかじめ、メールアドレスを取得するなどして、メールアドレスの変更をしておく必要もある。諦めずに試すことが大事である。

ポイント

IDとパスワードを忘れてサービスにログインできず、コンテンツを削除できないトラブルが増えている。このような場合も、インターネットに投稿した情報を消せるのは、投稿した本人、または投稿した場所の管理者に限られているため、 IDとパスワードを忘れてしまったとしても、諦めずに思い出すことが削除への早道であることが多い。このようなトラブルを防ぐために、自分で作成したコンテンツは、不要になって削除するまで自分自身で責任を持って管理する意識を持つ必要があるだろう。

相談内容(2014年10月・保護者・青少年男子)

息子がスマートフォンでSNSを利用しており、フルネームを書いて投稿しているのを見つけて注意した。そのときは、友達しか見られない場所だから大丈夫と言っていたので安心していた。しかしその後、パソコンからインターネットで息子の名前を検索すると、検索結果に表示されていた。息子は自分が発信した情報がパソコン上でも見られることに驚いていた。個人情報を消したいのだがどうしたらよいか。

アドバイス

自分が発信した情報であれば、自身で消すことができる。消した後は、少し時間はかかるが検索結果にも表示されなくなる。さらに、SNSが検索結果に表示されないように、非公開の設定にすることを勧める。インターネットの知識がまだ十分でないならば、SNSの投稿を一度すべて消去し、基本的な知識を身につけてから再開すると良いだろう。

ポイント

スマートフォンを通して初めてインターネットを経験する青少年も増えており、知識がないまま情報を発信したことでトラブルが起きてしまうケースが多いようである。特にSNSへの投稿では、身近な友達に向けてプライベートな情報を発信してしまいがちだが、その情報は、公開範囲によっては世界中の人に読まれる可能性がある。さらにその情報は、発信した本人であっても簡単には消すことができなくなってしまうこともある。軽い気持ちでの情報発信はトラブルの原因になりやすいことを青少年は十分に理解してほしい。

相談内容(2014年9月・保護者・青少年男子)

子供が親のスマートフォンから掲示板に、同級生を中傷する投稿をしてしまい、削除できずに困っている。その掲示板には通っている学校の悪口がほかにも書かれており、友達から聞いて知ったようだ。学校には相談をしており、削除するようにと言われている。すぐに削除できると思っていたが簡単に削除できず、どうしたら良いか。

アドバイス

問題の掲示板には投稿を削除するボタンがあったが、投稿時に本人が設定をしないと消すことができない仕組みであった。このため掲示板の運営側へ削除依頼をする必要がある。ホームページ上の問い合わせフォームに必要事項を記入して送信してほしい。送信後は運営側の判断と対応を待ち、状況に応じて次の対処を考えることになる。

ポイント

インターネット上に発信した情報は、発信した本人でさえ削除することが難しいケースもある。本人だけでは解決することが難しく、保護者、学校、サイト運営側の対応が必要になることも多い。現実生活の悩み事や、口に出して言えないことでも、インターネット上には簡単に発信できてしまう。しかし、自分の発言には責任が伴うこと、一度発信した情報は簡単には取り消せないことを、青少年はしっかり理解してほしい。インターネットのルールとマナーを身につけるまでは、安易な書き込みによるトラブルを防ぐためにも、フィルタリングを利用することが望ましい。

相談内容(2014年7月・青少年男子)

遊び半分で動画サイトに動画投稿した。アカウント削除してしまい、投稿した動画を削除できなくなってしまった。ずっと残るのは、嫌なので消したい。

アドバイス

インターネットに投稿した情報を削除できるのは、投稿した本人か、投稿した場所を管理している人だけである。アカウントを削除したのが最近であれば、復元することも可能なので、まずはアカウントの復元を試しほしい。なお、アカウントを削除したならば、投稿した情報も削除されるはずなので、動画が残っているのならばアカウントは削除されていないと考えられ、単純にログアウトされている状態なのかもしれない。また、パスワードを忘れてログインできないのであれば、パスワードの変更手続きをすることで、ログインできるので、考えられる方法で色々試してみる必要がある。

ポイント

遊びで投稿したものであっても、自分が投稿したものであれば、まず自分自身で削除できる方法がないか探し、それが困難ならば運営側など管理者に依頼をする方法を探すことが基本的な対応である。IDやパスワードを忘れてしまったという相談は多いが、焦らずにパスワードの変更手続きなどを経て、自分自身で削除手続きをすることをまずは考えてほしい。インターネットに一度発信した情報を簡単に、完全に消去することの難しさを十分に認識し、安易な投稿にはリスクが伴うことを青少年は知っておくべきだろう。

相談内容(2014年6月・保護者・青少年男子)

息子が部活の先輩に嫌がらせをされたので、かっとなって、ネット上の掲示板にその先輩の実名を書いて中傷記事を投稿してしまった。息子は反省している。だが、削除依頼をするところが見つからない。どうやったら削除できるのか。

アドバイス

掲示板に問い合わせフォームがあるので、そこから問い合わせをすると良い。ただし、具体的に問い合わせをしないと、対応されないかもしれないので、投稿した場所(URL)、投稿内容、投稿者のID、利用規約に反する書き込みをしたので削除してほしいこと、できるだけ早く消してほしいことを伝えると良いだろう。

ポイント

一時的な感情でインターネットに他人の個人情報を投稿してしまったことについては十分に反省するべきだろう。インターネットに書き込んだ情報は、簡単には消せないと考えるべきである。この掲示板には利用規約と管理者への連絡窓口が用意されていたことから、削除依頼を出すことができた。管理者に具体的な情報を正確に伝えることで迅速に対処された事例も多い。しかし、書き込んだ場所によっては利用規約が定められていなかったり、管理者が不在、あるいは連絡先情報がないこともある。安易な書き込みが、取り返しのつかない結果を招いてしまうこともあることを認識する必要がある。

※ここに掲載してある相談事例は一つの参考例として掲載したものです。
同じようなトラブルであっても、個々の状況が異なるため、解決内容もそれに従い違ってきます。