相談事例

削除方法

相談内容(2012年12月・青少年女子)

何年も前に書き込んだ掲示板で、最近になって自分の名前が表示されているのを友達に教えてもらった。その掲示板は、確かに自分が書き込んだものだと思うが、削除のためのパスワード等をすっかり忘れてしまった。自分の個人名と友達の名前も出ており、発言を消したい。どうしたら良いか。すでに問合せは送ったがまだ対応してもらっていない。

アドバイス

掲示板のサポート宛てに問合せたとのことだが、文面は「名前を削除してほしい」と伝えただけだった。そこで、今回は掲示板のURLと発言番号を指定し、出ている個人名を記載した上で、もう一度問合せメールを出すように薦めた。検索すればするほど表示順位も上にあがってくるため、書き込まれたのが何年も前であり実害も特にないなら、問合せメールを送信した後、1~2カ月時間をおいて確認すると良いと伝えた。

ポイント

個人情報をインターネットに流す危険性について、当時はほとんど意識しなかったからこそ書き込んだのだろう。その内容を削除するために、場所を明確に特定して依頼することが大切だと教えてくれた例である。削除依頼を出す場合の基本として、どの場所に書いてあるのかをURL等で指定し、何番の発言、どの部分を削除したいのか理由も添えて、相手に伝わるような文章の書き方も重要である。一度インターネットに流れた発言や画像を完全に削除するには、時間も労力も必要だということも覚えておきたい。

相談内容(2012年11月・青少年女子)

自分で書き込んだ覚えはないので悪用だと思うのだが、自分の名前を検索した時に自分の住所と実名が書かれていた。削除依頼をしたがスレッドが見つからず無理だと言われた。本当に消したくて悩んでいる。どうしたら削除してもらえるのか?親には知られたくない。

アドバイス

掲示板における削除では、該当するスレッドのURLや削除したい発言の番号などを明確に指定して依頼を出さなければならない。発言番号をきちんと指定して、削除依頼を「お問い合わせフォーム」から、もう一度出すとよい。仮に削除される場合であっても、時間がかかることを予め了承してほしい。

ポイント

サイト管理者や掲示板運営会社に削除依頼を出すときには、削除したい場所、内容、理由をはっきり指定することが重要である。あいまいな依頼の仕方では相手に伝わらず、対処にも時間がかかってしまう。相談者には正確な情報を伝えて再度削除依頼をするようにアドバイスし、その結果、数日後に発言が削除されたことを確認した。

相談内容(2012年10月・青少年女子)

SNSで過去の学校の先生の悪口をフルネームで書き込んだ。後日それが見つかり今すぐ消してくれと連絡があった。書き込みも消しSNSもやめたが、検索するとそれが出てくる。早急に消えない場合訴えると言われた。早く問題を解決したい。先生に負わせた傷を消したい。安易な気持ちで書き込んだことをとても反省している。検索結果に出ないようにするにはどうすればいいか?

アドバイス

現在の状況はSNSの書き込みが消されているため、検索した結果にその書き込みが表示されないようになるには、今しばらく時間が必要である。これは検索対象となるデータベースから、SNSの情報が完全に削除されるための時間であり、約ひと月程かかるだろうと思われる。もし早急に削除したいと望むなら、検索エンジン事業者に削除依頼を出す方法がある。何と言う言葉で検索した結果なのかをURL指定し、削除したい情報が何かを具体的にタイトル、説明文、URL等を書き、その理由も伝えるとよい。

ポイント

安易な気持ちで書き込んだ内容であっても、それが一旦ネットに流れるとひとり歩きをし、完全に削除しようと試みても時間や労力を費やさなければならないと心に刻んでほしい。日常生活で目の前の相手に悪口を言い放ったなら、自分、相手はどんな気持ちになるか、その関係性は崩れないか。インターネットであっても守るべきマナーは同じと覚えていてほしい。

相談内容(2012年9月・保護者・青少年男子)

息子が塾に通っているが、ある掲示板で塾での点数等が書かれている。名前はローマ字と漢字を組合わせているが、誰だかわかる書き方である。息子には知らせておらず、父親はほっとけという、自分は気持ち悪いから消したいのだが、どうやったら消せるのか。ネットに詳しくなくてわからない。

アドバイス

掲示板の規約に従って削除依頼をする。規約の違反ならば消してもらえる可能性がある。点数は塾内で公表されており、卒業生が進学した高校のことも書かれているようであるが、そういった情報は塾側が世間に公表しているものなので、個人情報と言えるか難しい。また、消したことで「消された」と思い同じことを書くか、エスカレートする可能性もあるので慎重に判断してほしい。なお、塾側に掲示板の存在を教え、こういったものを認識しているのか、認識しているならば、どう対処しているのか、常にウォッチしているのか等聞いてみれば安心ではないだろうか。

ポイント

削除依頼を行う場合には、まず、サイトの規約で定められたルールに照らし合わせて削除の対象になり得ることを確認する。また削除依頼を出すにあたり、どの場所の(できればURLを指定)、どの発言か(番号を指定する)を明確に伝えなければいけない。削除依頼を提出しても、実際の削除までには相当の時間がかかる場合もあり、待つ姿勢が必要な場合も多い。

相談内容(2012年8月・青少年女子)

SNSで自分の名前をフルネームで載せて書き込んでしてしまった。アカウントはすでに削除して存在しないが、自分の名前を検索したら名前の載った書き込みが検索サイトの結果に出てきた。急いで検索サイトのサポートフォームから削除依頼を送ったが未だに残っていて困っている。

アドバイス

アカウントを削除したのに検索サイトの検索結果に出てくるとすると、検索に使われているデータベースがまだ最新の状態に更新されていないのかもしれない。また、SNSと連携している他のサービスのアカウントが残っているために検索結果に出てくる可能性もある。アカウントが残っていないか確認するとよい。しばらく待っても消えないようであれば、何度か依頼を繰り返してみるとよい。

ポイント

簡単に情報を発信できるツールやサービスが増えている。自ら情報発信者となり、自由に発言したり他人の意見を求める機会を持つことができるが、発信した情報は、身近な知り合いだけでなく、自分が知らない不特定多数の人が受信していることを忘れてはならない。一度発信した情報は、簡単に、完全に取り消すことは難しいのがインターネットの世界である。発信して良い内容なのか、発信する前にもう一度冷静にチェックすることを心がけてほしい。

※ここに掲載してある相談事例は一つの参考例として掲載したものです。
同じようなトラブルであっても、個々の状況が異なるため、解決内容もそれに従い違ってきます。